桜前線異常あり?桜の開花データを可視化してみた
いよいよ桜シーズンですね!
気象庁の発表によると、今年スタートを切ったのは高知県で、今年は平年よりも1日遅い開花とのことです。
でもこの「平年」ってなんだろう?
ずっと昔から桜はこの時期に咲いていたのだろうか?
ということで、今回は桜の開花日における過去70年の推移をデータから見てみることにしました。
それでは〜バックトゥザー1953!
さくらの開花日ヒートマップ
気象庁が公開する1953年〜2023年の桜の開花日データから、種目「そめいよしの」の開花日を地域別の時系列ヒートマップにしてみました。
縦軸は観測地点、横軸は時間の経過を表しています。また、桜色が濃いほど開花日が早いことを表します。
左から右にいくにつれて明らかに桜色が濃くなっていますよね。この70年で開花日が早まっていることが直感的に伝わるかと思います。
そう。桜の開花は早まっているのです。
詳しく見てみるため、札幌・新潟・東京・鹿児島の4地点における開花日の10年ごとの平均値の変化をグラフにしてみました。
鹿児島以外の3地点で開花時期が早まっているのがわかります。
東京と鹿児島を比較すると、なんと1990年代を境に鹿児島より東京の方が開花が早くなっています。
どうした鹿児島。桜前線は南からやってくるのではなかったのか?
この現象、一説によると地球温暖化の影響と言われているようです。
春先の気温上昇によって全国的に開花が早まる一方、南の地域は冬の厳しい寒さを経験していないため、逆に成長が遅れるというのです。
沖縄で「そめいよしの」が咲かないのもこれが理由とか。
次の記事では、なんと100年後には鹿児島では桜が開花しない可能性まで示唆しています。
ウソだろ・・・。
日本の春の象徴ともいうべき桜。
その桜の景色がゆっくりと、しかし確実に変わりつつあるようです。
さくら名所100選のウィキペディア閲覧数ランキング
今度は視点を変えて、全国のお花見スポットの興味関心度をデータから可視化してみたいと思います。
今回調べたのは「日本さくら名所100選」。
このうちウィキペディアにページがあるものを対象に、昨年の花見シーズンにおけるページ閲覧数の合計をランキングにしてみました。
1位 姫路城(81,623PV)
トップは姫路城で、なんと2位の熊本城にトリプルスコアの差をつけています。姫路は城好きの間でも特に高い人気ですよね。
2位 熊本城(27,212PV)
再建中の熊本城が2位でした。やはり「城と桜」は日本ならではの景色ですよね。
3位 仁和寺(24,025PV)
ここで寺がランクイン。
リンクの動画を見てほしいのですが圧巻の美しさです。行ってみたいー!!
なお、このランキングはあくまでウィキペディアのページ閲覧数であり、桜に関係なく閲覧しているユーザが相当数いると思われます。
またページによっては統廃合が行われるケースもあるため、厳密な数字でない可能性があります。
PV数の高さ=人気度 ということではありませんのでご留意ください。
まとめ
「桜が咲いたら1年生♫」なんて歌がありますが、もはや大半の地域では満開での入学式は望めないのかもしれません。
でも桜って出会い別れの時期だから良いんですよね。
ちなみに、かつて私はお花見デートでツーショットを撮りたいと言い出せず、桜の写真を撮り続けた結果なんか桜がやたら好きなやつと認識された苦い思い出があります。
私にそんな青春の1ページを与えてくれた桜、これからも季節を感じさせてほしいと切に願います。
Xでもオープンデータを使った興味関心事の分析・可視化をしています。
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