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【撮影日4月7日】丘の上の四阿でマインドフルネス…郡山市片平町 山ノ井農村公園の河津桜

今年の春は郡山市内の公園を中心に、たくさんの素晴らしい桜を眺めて、堪能し、たくさん写真を撮影することができました。
……たくさん撮影し過ぎて、見るだけでも大変な事態に陥っています。

以前の記事にも書きましたが、
最近はcanvaで写真に動きをつけて(ズームとかパンとか)、画像を並べた動画づくりにハマっておりまして、主にInstagramのリールに投稿しています。

canvaは編集しやすいし、InstagramはイメージにあったBGMを使えるので、雰囲気をつくりやすくて、どハマりしています。

ですが、SNSはどうしてもヴィジュアル中心になってしまうんですよね。そんな決まりはないけど、文字量が多いと、自分でも「読みにくい!」と感じてしまう。

「自分が感じたこと」を集約しなければならない分、短歌や俳句をつくるような楽しさもありますが、やっぱり「自分が感じたことを心置きなく書きたい!」という思いもあるので、そちらはここで少しずつ書いていくつもりです。

とはいえ、どこまで「自分が感じたこと」を写しとれるのか、そんな余裕とスキルはあるのか不明なのですが…

しばらく季節外れのまったくタイムリーではない記事が続きますが
来年のお花見の参考にでもなれば幸いですm(_ _)m


今回ご紹介するのは、郡山市西部の片平町にある山ノ井農村公園。

基本的な情報は下記のサイト様をご参照ください♪

今回の撮影日は4月7日。
郡山市内のソメイヨシノはまだ蕾。

さて、どこへ行こうか?

ふと思いついたのが、片平町でした。

数年前、片平町の地元の方が中心となって町中に河津桜を植樹したという記事を読み、見に行ったことがあります。

植樹されたばかりの河津桜は、まだ低木でしたが、里山の風景と河津桜の濃いめのピンクの対比の美しさに魅せられました。

というわけで、いざ、片平町へ…!

里山の風景を眺めて、山ノ井農村公園へ。

片平町には、奈良時代に大和朝廷の采女となった春姫の悲恋伝説にまつわる「山ノ井清水」があり、その周辺を公園として整備したのが、山ノ井農村公園なのでした。

春姫と安積采女伝説についても激しく書きたいけど、それを書いているといっこうに先に進まない💦

詳しくはうねめまつりの紹介ページをご覧ください。

ちなみに同様の伝説は、同じ郡山市内の日和田町にも伝わっています。
また『万葉集』には、「安積采女」が葛城王の宴で詠んだとされる歌が収められており、この「安積采女」が春姫だと伝わっています。

「安積山 影さえ見ゆる 山の井の 浅き心を 我が思わなくに」
(巻16 3807)

この歌の解釈とか、葛城王にもついても、いつかまとめられたらなあと思っております。この歌の歴史的な評価も大変興味深いのでした。

駐車場近くの池のほとりを彩る河津桜

河津桜咲く丘の上で、風のマインドフルネス

農村公園の名前通り、公園があるのは里山の風景の中。
園内には、夏に采女供養祭がおこなわれる池があり、藤棚が整えられ(今頃は藤が見ごろを迎えているかも)、河津桜が周囲の丘を彩っていました。

予想通り、河津桜はほぼ満開でした。

相変わらず、花のアップばかりで、全景が少なく
公園の魅力を伝えきれないのが大変残念です。

個人的に感じたこの公園の魅力は、周囲の丘の上からの眺めと、そこで感じた風の感触。マインドフルネスにぴったりな場所でした。

(観光スポットとしては課題かもしれませんが)人がまばらなので、人目を気にすることなく「自分に集中」できるのもよかったです💦

河津桜の根元を彩るオオイヌノフグリやハコべ、スミレなど早春の可憐な花たち


うなだれた表情が魅力的。カタクリの花
光に透ける薄紫を撮れて満足

周囲の小高い丘も河津桜に彩られていました。
桜の開花前のピンクとグレーの風景。
時期の里山の色彩も好き。
この後の新緑のライトグリーンとピンクのコラボレーションも好き。

芽吹き前のグレーの木々と桜のピンク

小高い丘へ行こうとしたら、こんな案内板が…😱

結構市内のあちこちで見かけます💦

芽吹く前のグレーな木々。
今ごろはすっかり緑に覆われていることでしょう。

丘の上の河津桜。パステルな光景

ソメイヨシノより濃いめのピンク。花びらの付け根の濃い紅色が特徴。
触ったら「ふわっ」と溶けていきそうな花びら

河津桜の花の帳。
あえて手前をぼかして、さらにオーバー気味に加工しています
(やりすぎ注意感)

10分もかからず小高い丘の四阿へ。

四阿近くの案内板によると、周囲には「安積の郷うねめ千枚田」が広がっているよう
今も見られるのでしょうか? 

眼下には里山に春の訪れを告げるピンクとグレーの風景。
風が気持ちよく吹いていきます。

風を感じながら、マインドフルネス。

1年間、お仕事をお休みし、ゆったり過ごすなかで、気づいたことがあります。

それは一人で自然に包まれ、風や川の流れや木漏れ日や野鳥のさえずり……を感じているとき、癒され、自分を解放できること。

昨年は以前アップした郡山市内の「南川渓谷」のような、緑に囲まれた川の流れがある秘密めいた空間に癒しと安心感を覚えましたが、今年に入ってからは、少し傾向が変わってきました。
(もちろん、今も「南川渓谷」のような場所も大好きです)

これも以前、三春町の紫雲寺散策路の記事で書きましたが、
最近は頭上に青空が広がり、遮るものがなく、はるか彼方に山の稜線が見えるような、広がりのある空間で、風を感じたいと思うようになりました。

一人で美しい風景を見ているとき、ふと感じる孤独。
この美しい風景を今、見ているのは私ひとり。

切り離されている、融合できない感覚。
胸の奥が痛むような深い孤独。

同時に押し寄せてくる癒しと幸せな感覚。

風の音を聞く
野鳥のさえずりを聞く
吹きすぎる風を感じる
日差しを感じる
どこからか流れてくる、この時期独特の土の香り

そして、わたし

私も自然を構成するパーツの一つ

すべてはつながっている……と感じるとき、孤独は消え
「生かされている」という深い歓びに包まれる

以前はスピリチュアルな世界を半分信じて
半分は信じていませんでしたが(;^_^

ずっと自然の中にいたせいか
自然のエネルギーを感じるようになりました。

そして、自分が癒され、エネルギーをもらえる
個人的なパワースポットがわかるようになってきました。

この山ノ井農村公園の小高い丘もその一つ。

自然に身を任せ、頭と心をからっぽにして
目を開ければ、目の前には河津桜の鮮やかなピンク色

今年も桜の開花を見ることができた
美しさを感じることができた

それがとても贅沢なことのように感じたのでした。

……自分が感じたことを、正確に写し取る難しさを感じます。
文章と写真で「この感覚」を伝えたい、伝えられるような文章を書き、写真を撮りたい…と思っています。

丘の上からの眺め

山ノ井農村公園のInstagramリール

南川渓谷の記事はコチラ↓
読んでいただけると幸いです

三春町の紫雲寺散策路の記事はコチラ↓



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