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なぜゲルの研究を?

大学の研究室で始めたゲルの研究。
以降、10年以上ゲルの研究を続けています。
ニコニコ学会β(ニコニコ超会議内、約3年前)で発表したとき、
「なぜゲルの研究をやってるんですか?」と聞かれたことがあります。
初めて聞かれた質問でした。
「そうですね、この柔らかくてウェットな感触。
…それから、見た目、押すとそのまま変形するのも良いですね。そういう特徴に魅力を感じて研究してます。それと、スライムが好きなので(笑)」
こんなふうに答えました。

多くのゲルはソフトでウェット、変形し易く、構造は不均一。
この特徴は研究者泣かせで、科学的な評価(強度や構造特定など)を難しくしています。
それもゲルの魅力の一つだと僕は思います。

ゲルには色んな種類があって、
柔らかいものもあれば、寒天のように固くて脆いものもあります。
洗濯のりとホウ砂で作るスライムはどこまでも伸びます。
中には、シリカゲルやエアロゲルのように液体を含まないドライなものも。
そして、人や動物の体も半分以上がゲルで出来ています。

「仕事をやりながら自宅で研究するのは大変じゃないですか?」
よく聞かれる質問です。
大変なことが多いのは確かですが、長く続けることが出来ているのは好きだからですね。
ゲルの研究はライフワークです。

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