【トイレの小窓】
ウチの家は、築50年近い古い建物だ。
昨年来、風呂・屋根・壁などをリフォームしているのだが、まだトイレだけが昔のままの状態なのである。洗浄便座付きの洋式便器に改良はしてあっても、天井の下に小さな通気孔があるだけで、換気扇などという気の効いたものは付いていない。
だから、必然的に豚舎か牛舎の如き匂いが残ってしまうのだ。神経質な僕なんかは、他人に自分の匂いを嗅がれるのが厭なので、トイレの小窓を目一杯開けてからトイレを出るようにしている。
それも、片方だけ開けたのでは空気の流れが悪いので、もう片方の窓も開けて、匂いが出易いようにしてからトイレを出る訳である。
しかし厄介なことに、そのトイレの小窓には、家内の趣味からか、褌のようなレースのカーテンが設えてあって、そのカーテンが、窓から入ってくる風を遮ってしまっているのだ。
なので、突っ張り棒で止めてあるそのカーテンを、僕はいつも下の方に移動させて、風が通り易いようにしているのに、家内がトイレに入ったが最後・・また小窓が全部隠れるようにカーテンが元の位置まで上がっているのである。
小さな小窓からトイレの中が見えるのが心配なのかもしれないが、一辺外からトイレを眺めてみればいい。高い位置にある小窓なんだから中なんて見えやしないのに、匂いを抜くことよりも、カーテンで隠すことを優先する家内なのであった。
〈んもぉ❗️臭いじゃないか❗️〉
・・・ってか、換気扇を取り付けるか、トイレのリフォームをしろっ❗️・・てことなのである。
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