【少年とエロ本】
少年時代である。
友達数人と河原で遊んでいる時に、1冊の卑猥な雑誌が落ちているのを発見した。
それはもうボロボロに干からびていて、紙は黄ばんで皺だらけだ。
雨にでも打たれたのだろう、濡れた後にピーカン照りの紫外線に晒されて、ページとページとが貼り付いている。
1人が破れないように注意しながらページを捲っていった。
「ぅわっ❗️スゲ~~ッ❗️」
「おいっ❗️毛が丸見えじゃあ」
「この女、乳がデカイぞ❗️」
皆んな御茶ラケた声を出すのだが本当は興奮しているのだ。股間もシッカリと膨張しているのに、お互いにそれを悟られないように、ことのほかはしゃいだり、或いは平静を装ったりした。
こんなに凄いエロ本なんて少年たちには絶対に手に入らない。
皆んなはおそらく家に持って帰りたかったに違いないのだが、それを口に出す者は只の1人もいなかった。
少年は純情なのだ。
・・・・・・・
次の日、僕は1人でコッソリとエロ本を探しにいったのだけれども、もうそこには何も無かった。
誰かが先に取りに来たのかもしれないぞ・・・
そうだ❗️いかにも興味なさそうな顔をしていたけれども・・アイツかもしれない・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?