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【カビるパン】
個人経営をしているパン屋で〈米粉パン〉を1斤買ってきた。
チョッと高価だが美味しいと評判のパンなのだ。食べてみると噂通りに旨いパンであった。
ところが2日目の朝である。家内がパンにカビが生えているのに気が付いたのだ。
「父さん、米粉パンがカビてるよぉ」
「えぇ~?カビぃ~?」
「うん、チョッとだけどぉ」
「・・でも考えてみたら当たり前だよなぁ。大量生産のパンは防腐剤とかなんとか剤とかがいっぱい入ってるんだろ?だからカビないんだよ」
「そうそう、パン工場に勤めてる友達が言ってたわ。自分とこのパン、あんまり食べたくないって」
「大手は大手なりの事情があるんだろうけど・・・」
「今の食べ物は添加物だらけなんだね」
実は、カビないパンよりカビるパンのほうが正しいのだ。安くてそれなりに旨くても、カビないパンなんて・・本物ではないのである。
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