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【カーナビゲーション】

僕の新しい相棒〈日産 デュアリス〉で初の遠出をすることになった。

午前9時頃に家を出たクルマは〈山陽自動車道〉を大阪方面に向けて走っている。

〈山陽自動車道〉→〈中国自動車道〉→〈近畿自動車道〉→〈西名阪自動車道〉を経由するルートだ。

ところが、現在〈中国自動車道〉の(中国池田IC)から(吹田JCT)までがリニューアル工事中で全面通行止めになっているのだった。

従って〈中国自動車道〉に入る手前で、新らしく開通した〈新名神高速道路〉に入って(高槻)まで行き、そこから〈名神高速道路〉→〈近畿自動車道〉へと迂回しなければならない。

しかし、10年前の車の〈カーナビ〉には〈新名神高速道路〉がインプットされていないのだ。搭載のカーナビソフトが開発された時には、まだ無かった道路なのだから仕方がない。

ところで、高速道路では(分岐点)が勝負である。だから慣れない高速道路を走る時には、大いに〈カーナビ〉に頼ることになる。

重要なのは〈JCT(分岐点)ジャンクション〉で分かれている道を正しい方向に進むことだ。瞬時に勝負が決まるのだから結構緊張する。間違えたが最後、とんでもない所へ連れて行かれることになるのである。

けれども今はそれどころではない。そもそも〈カーナビ〉が道路を知らないのだから・・・

〈新名神高速道路〉に入ってからと言うもの、〈カーナビ〉のモニターには〈新名神高速道路〉が映っていない。道路が無いのでタマに映し出される下道を認識しては、右折しろだの左折しろだのとパニくっている。

〈新名神〉を走るのは、確か、これで3度目だったと思うが、僕の記憶は怪しいもので、頼れるのはもっぱら案内標識になる。ところが案内標識を確認しようにもアッという間に後ろにすっ飛んで行ってしまうのだから確認も難しい。だから分岐点が来る度にヒヤヒヤドキドキしながら走らなければならないのだった。

ただ、嬉しいのはお腹の調子がいいことだ。いつぞやのように下痢をしていたらと思うと、ゾッとするのである。


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