【低年式の男】
家内が言う。
「父さんはなんでも出来るよね」
「 器用貧乏なだけだろ」
「なんだかんだ言いながら、結局はやるもん❗️」
「しょうがないからやってきただけで大したことないよ。まぁ、言ってみれば・・2流とは言わんけど、何かにつけて中途半端な人生だよなぁ」
すると家内が持ち上げてくれる。
「そんなことないでしょ」
「いやいやとんでもない、1流な訳ないから・・まぁ、1.5流の人生というか1.8流というか ・・・まぁ、 若い頃の美貌だけは1流だったけどな」
「はいはい」
「大阪出身の女の子にさぁ、これだけの人、大阪にもチョッと居てないわぁ、なんて言われたくらいなんだからな」
「それはタマタマその娘の好みだっただけなんじゃないの?」
「とにかくさぁ、男前だぁハンサムだぁって散々言われてきたわ。もう慣れっこになってたなぁ」
「それは若い時の話でしょ❗️鏡を見てご覧なさいよ!今じゃタコ焼が土左衛門になったみたいじゃん」
「還暦も過ぎりゃ酷いもんだ」
「同じイケメンでも、歳取って益々良くなる人とそうでない人がいるけど、父さんの場合はそうでないタイプだわ。残念だったね!だから昔のこと言ったって詐欺だからね」
「詐欺❗️」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?