![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83651373/rectangle_large_type_2_62bda7c952b7b525dcf993e08156e5f0.jpg?width=1200)
【復員兵との再会】
むか~し昔、僕がまだ保育園に通っていた頃の話・・・
戦後間も無い昭和30年代、当時はまだ戦争の匂いが色濃く残っていて、街中には〈傷痍軍人〉や〈乞食〉の姿もチラホラと見えた・・
そんなある日のことである。お爺ちゃんがウチの家の前で、戦争で死んだと聞いていた知人にバッタリと出会ったのだった。
驚いたお爺ちゃんが言った。
「まだ生きとりゃぁしたかい❗️」
「・・・・・」
お爺ちゃんに他意は無かったのだが、丸で生きているのが悪いかのような言い方に、友人は返す言葉もなく、敬礼を返したまま突っ立っていたそうだ。
物心付いた頃に母親から聞かされた話である。
・・・・・・・
終戦当時は、出征した主人の戦死の報を聞いて再婚した奥さんの元へ、戦死したはずの主人が帰ってきたという悲劇もあったのだという。
終戦後の様々な再会ドラマ・・
・・・・・・・
幼心に見た、白い服を着て兵隊さんの帽子を被った〈傷痍軍人〉・・片足や片腕が無くて、松葉杖をついている〈傷痍軍人〉の姿だけは、僕は今でも覚えている。
(傷痍軍人:戦傷やその他の公務のために傷痍を負った軍人、軍属)
(乞食:食物・金銭を恵んでもらって生活する人。物もらい) Wikipedia等から引用
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?