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【武士の滅亡】

明治新政府は、〈文明開化〉と称して急激に西洋文化を取り込み始めた。それは、2700年もの長い歴史文化を持つ日本に、あたかも文明が無かったかのような振る舞いであった。

身分制度も廃止され、あらゆる日本の文化と慣習を否定するようなその政策は、イギリス傀儡政府の為せる技であったと言わざるを得ない。実は、西洋が素晴らしいという刷り込みが、ここから始まったのである。

武士はまげを切り〈ザン切り頭〉になった。それを「ザン切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」などと囃し立てる有り様であった。

武士は、地位と髷と共に〈武士の魂である「刀」〉を失い。日本社会から完全に武士が消滅したのが明治維新である。

ここにイギリスは、宿敵〈幕府〉と、〈幕府〉を形成していた〈武士〉を滅ぼすことに成功したのである。

以降〈富国強兵〉を合言葉に、日本は軍備増強を成し遂げ、日清・日露戦争へと突き進んで行く訳である。

その裏には常にイギリスの存在があって、資金と技術を提供したと言われている。但し只ではない。高い金利で金を貸し付けていたのだが・・・

では、なぜ日本を育てたのか❓️・・それは、イギリスがなんとかしたいと思っていたロシア、そのロシアと日本を戦わせるためであったのだ。自分の手を汚さずに、他国を使ってロシアと戦争をさせたという訳である。この手口は、現在に於いてもグローバリストの常套手段である。

ところが・・日露戦争では流石のロシアも疲弊するだろうと睨んでいたイギリスであったが、疲弊するどころか日本に敗れてしまったのだ。想定外の日本の勝利にイギリスと世界が仰天してしまったのである。

こうして〈武士が居なくなった日本〉は、怒濤の如く戦争の道に引き摺り込まれていくことになる。


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