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【肉の考察】

グルメYouTuberの動画を観ていたら、牛ステーキのカット断面を強調する場面があった。焼き方はレアである。実に美味うまそうだ。

ところが、それを見て思い出したのが、事もあろうに、〈元火葬場職員YouTuber〉の、生焼けになって出てきた御遺体の話だった。

考えてみれば、我々は生焼けの牛の死体を喰っているんだということなのだ。誠に不謹慎ながら、レアの牛ステーキを見てそんなことを思ったのである。

別段、肉を喰うことを非難している訳ではない。僕は〈ベジタリアン〉でもなければ〈ヴィーガン〉でもない。寧ろ肉が大好物と言ってもいい程なのだが、只、牛の肉と人の肉とが重なって見えたという話なのである。

人肉を喰うことを「カニバリズム」と言って、極々少数の人間が〈人肉〉を喰らうという慣習があったという。だからと言って、牛肉を喰うのなら人肉を喰らってもいいという論理は、絶対に成り立たない。

要するに、「肉を食べる」という行為は軽いものではないということだ。だから、牛肉を食べる時には、牛に感謝して食べるということが大切なんだと、改めて思ったのである。


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