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【昭和のラーメン】

〈YouTube〉を見ていたら、懐かしい昭和のインスタントラーメンを紹介しているチャンネルがあった。

昔のラーメンには結構詳しいと自負していた僕なのだが、「いつのまにか消えた」という動画のタイトルにあるように、紹介されるラーメンの殆んどが、記憶から消え去ろうとしていたものばかりだった。

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【 とっぱちからくさ やんつきラーメン 】

これは1987年に、サンヨー食品から九州・西日本向けに発売されたラーメンである。

この一風変わった商品名は北九州地方の方言だそうで、〈とっぱちから〉・・初っ端しょっぱなから、〈くさ〉・・これは東京弁でいうと、語尾に付ける〈~さぁ〉みたいなものだろうか?〈やんつき〉・・病みつき、となる。

要するに〈初っ端からさぁ、病みつきになるラーメン〉という意味なのである。

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【 明星  中麺ちゅんめん

1969年発売。これは油揚げ麺が常識の中にあって、初のノンフライ麺だったらしいが、言われてみれば、そうそう、こんなのがあったよなぁと思うくらいに、このラーメンのことは殆んど忘れていた。

ノンフライ麺の先駆けである。

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【 ハウスシャンメンたまごめん 】

1973年発売。麺に卵成分を練り込んだラーメンで、当時、たまご麺のブームを起こしたラーメン。

🎵〈ミネソタのタマゴ売り〉のメロディーに乗せて「わ・た・し・はぁハウスのぉ~タ・マ・ゴォめん~」というコマーシャルソングは記憶に残っている。

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【 ハウス本中華 】

1978年発売。本格的中華そばの色合いを全面に出したラーメンで、11PM.で人気絶頂だった大橋巨泉をコマーシャルに起用したくらいだから、ハウス食品の力の入れようが窺われる。CMでの巨泉の台詞はハッキリと覚えている。

「なんちゅうか!本中華❗️」

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【 エースコック駅前ラーメン 】

1967年発売。当時の常識だった85gの麺の量を100gに増量して、若者層にアピールしたラーメン。部活の後なんかに最適である。そして、乾燥野菜とスパイスが添付されていたのも大きなアピールポイントだった。

パッケージの袋には応募券があって、応募すると〈SLシール〉が貰えたらしい。後には更に増量した、麺が125gの〈味噌味〉が追加される。

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【 ハウス食品   楊夫人マダム ヤン

1983年発売の高級インスタントラーメン。当時のラーメン屋のラーメンが¥300~¥320―のところ〈マダムヤン〉の価格が¥300―だったのだから最早インスタントラーメンの価格ではなかったのだ。

このラーメンはラーメン自体よりも、CMに起用されたチャイナドレスを着た台湾の妖艶な女優〈湯蘭花タン・ランファ〉に興味が集中した。

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【 日清飯店 棒々鶏バンバンジイ風ラーメン 】

1981年発売。日清飯店シリーズのひとつで、〈豆板醤トウバンジャン風味四川風みそラーメン〉などがあった。中華料理の高級感を売りにしたラーメン。

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【 明星ラーメンビーフ味 】

1972発売。これは殆んど記憶にない。日清の〈チキンラーメン〉を意識して〈ビーフ〉で対抗したラーメン。当時としては珍しい平打ち麺だった。

「今なん時?ビーフ味」というフレーズが流行した。岸部シローが牛の縫いぐるみを着てCMに出ていた。

〈うしうしシール〉というシールのオマケが付いていたのも楽しみのひとつだった。

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以上、本当に懐かしいラーメンたちである。出来ればもう1度同じものを食べてみたいと思うのだが、今食べると、果たしてどんなふうに感じるのだろうか・・・・興味は尽きないのである。

もしも復刻版が出たならば、僕は絶対に購入する。


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