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【警告音】

家内と一緒に4歳3ヶ月の孫息子を連れて買い物に行った。

買う物をひと通り籠の中に入れたので、レジに行って精算することにした。

最近は殆んどの店舗が〈セルフレジ制〉を導入しているが、そのスーパーも例外ではなかった。

レジ機の片方には商品の入ったスーパーの籠を、片方には持参の買い物袋をセットして精算を始める。

家内が商品を1つづつ手に取ってはバーコードを読ませ、マイバッグの中に入れていった。

それを見ていた孫息子が言う。

「バァバン、ボクもやるぅ~っ❗️」

「はいはい❗️Mくんもやりたいの❓️」

「うん❗️ボクもやるぅ~っ❗️」

「はい、じゃこれやってね」

家内はそう言うと、1つの商品を孫に手渡した。

受け取った孫息子は、見ていた通りにバーコードを読ませた・・その瞬間である。セルフレジ機が異様な反応を示したのだ。

「ビ~❗️ビ~ッ❗️」

警告音を発し、液晶パネルには〈係員が来るまでお待ち下さい〉の文字が❗️

〈えっ❗️なんだなんだ❗️❓️〉

戸惑っているところへ係員が駆け付けて来た。僕は説明する。

「すいません❗️急に鳴りだしたんですけど・・」

そう言うと、孫息子が手にしている物を見た係員がニコニコしながら言うのであった。

「あっ❗️大丈夫ですよ、失礼しました」

どういうことかと思ったら、孫息子が精算した物が900ml入りの日本酒パックだったので、AIが反応して、未成年への販売を止めたということなのだった、

AIが人物の年齢を確認しているということなのだが、小さな4歳児が日本酒を買おうとしたのだから、AIは自信を持って未成年者だと判断したに違いない。

しかし、機械に管理支配される世の中って・・どうなんだろうかと、改めて考えさせられる一件ではあった。

〈おいっ❗️おはあちゃんが可愛い孫と買い物してるんじゃないか❗️そんな状況も認識出来んのか❓️忖度せんかい忖度を❗️そんなことすら出来んAIなんて、人間にはまだまだ程遠いのぉ〉

と、そんなことを思ったジィジなのであった。


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