ギークスのSDGs達成に向けた取り組み「リユースマーケット」レポート
ギークスでは1月24日に「リユースマーケット」を開催しました。
ギークスグループのSDGs達成に向けた取り組みとして、「その不要なモノ、誰かのほしいモノかも」をコンセプトに、WeWork渋谷スクランブルスクエア入居企業の皆さんを巻き込みながらの開催となりました。
今回は、発起人である経営管理本部 コーポレートデザイン部の松島の話を中心に、リユースマーケットの様子をまとめました。
リユースマーケットとは?
リユースマーケットは「その不要なモノ、誰かのほしいモノかも」をコンセプトに、各自で不要になったものを持ち寄り、お譲りし合うイベントです。金銭が発生しない、シンプルな「お譲り会」です。
これまでギークスでは「オンラインバザー」というイベントを通じて、社内のメンバー同士での「お譲り」の機会をつくっていましたが、今回はその範囲を「WeWork渋谷スクランブルスクエア」に拡大。WeWork入居企業のメンバー同士による「お譲り」を進めました。
リユースマーケットは、ギークスのコーポレートデザイン部で総務を担う松島が中心となって企画。当日はギークスだけではなく合計7社から約200品の「不要になったモノ」が集まり、述べ100名以上の方に足を運んでいただきました。
「危機感ですね、危機感。リユースマーケットの発端は危機感に尽きます(笑)。」と笑って語ってくれたのは、この企画の発起人である松島。
「ギークスでは『SDGs17Actionプロジェクト』をはじめ、SDGsにまつわる取り組みが全社的に進んでいました。ただ、総務としてはSDGsに関わる業務領域が多いのに、なかなか企画を立ち上げられておらず、危機感が募りました。『SDGs×総務』という観点で何かできないかなと考え、リユースマーケットの構想を思いつきました。」
不要になったモノを市場(マーケット)のように集約させ、他の方の手に渡った後も再使用(リユース)されることを目的に開催されたリユースマーケットは、本社オフィスの移転の際に引っ越しごみを減らす取り組みをしていた松島ならではの着想でした。
「2021年夏の本社オフィス移転のとき、引っ越しによって発生するごみを減らすことを目的として『思い出の品プレゼントイベント』を実施しました。誰かにとって不要なモノが、誰かにとって必要なモノになるって純粋に素敵だなと思って、この流れを受け継いだイベントを会社の枠を超えて企画できないかと思ったんです。」
「ゼロ・ウェイスト」の発想もさることながら、消費期限の迫った防災備蓄の寄付やチャリボンを通じた中古本の寄付など、定期的に「不要なモノを無駄にしない」取り組みを進めるギークスにとって、他の会社を巻き込んだイベントは新たなチャレンジでした。
「昨年の夏と秋にWeWorkで開催されたSDGsミートアップに参加し、ギークスのSDGsアンバサダーの佐々木と他社のサスティナビリティ推進担当の方がトークセッションをしているのを聞いていたんですが、WeWorkといういろいろな会社が集まっているフレキシブルオフィスを私はどう活用できるだろう?と考えていたんです。個人的にも、ルーチンワークが続きやすい総務業務の中で何か刺激が欲しい、挑戦したいという想いもありました。」
当日までの悲喜こもごも
企業の枠を超えた「リユースマーケット」は、出品にしても、当日の集客にしても、自社内の告知だけでは完結しません。WeWorkと連携しながら準備を進めました。
「企画を詰める中で、どうせやるんだったらたくさんの物品数、賑わっている様子が伝わる来場人数などが必要じゃない?と上長からフィードバックがあり、そりゃそうだよな…と。引っ越しの際のイベントは不要なモノが出てくる前提でしたし、オフィスの思い出として従業員も欲しいと反応がたくさんある見通しが立つ部分もありました。今回は言わば『ゼロイチ』だったので、自分ひとりの力だけでは進めることは難しく、いろいろな方々に協力いただきました。本当にありがたかったですね。」
資産管理などのリーガル面、イベント周知におけるデザイン面、物品提供や当日来場を求めるための営業面など、いろいろな役割に対し、経営管理本部内のメンバーや他部門の有志が積極的に参画して準備が進められました。
また、出品に興味のある方々からの質問や相談(自社・他社問わず)への回答が必要となったり、各所への説明文書などを用意しなければならなかったりと、企業の枠を超えたイベントならではのタスクも発生しました。
「段取りが甘かったというのが今回のイベントの一番の反省点なんですが、興味を示していただけたことの裏返しでもあったので、嬉しさと忙しさが半分半分という感覚でした。とはいっても、どれだけの出品物が集まるのか、どれだけの人が当日来てくれるんだろうという不安に苛まれて、胃がキリキリして。リユースマーケットの企画なんて考えるんじゃなかったな…と当日まで思っていたことも本音です。」
予想を大きく上回る出品数と来場者数
イベント当日。7社からの出品があり、集まった品数は約200品。想定以上の出品数が集まりました。
12時からの開催を前に会場で出品物を陳列しながら、「たくさんの品が集まっていた」ことを確認する中で、松島本人はまだ不安と後悔に苛まれていました。
「準備を手伝ってくれていた広報チームの皆さんから『いっぱい集まってますね!松島さんすごい!』と声をかけてくれていたんですが、これだけのモノを本当に誰かが持っていってくれるのか?そもそも人が来てくれるのか?もっと事前告知しておくんだった…など、ネガティブな気持ちばかりでした。いろいろな方のおかげでたくさんの品を集められた分、プレッシャーしかなくて。準備している中で『もうすぐ始まるよ』という社内告知用の写真を撮っていただいたんですが、めちゃくちゃ引きつった笑顔だったと思います。」
12時を過ぎ、イベント開始が報じられると、ポツポツと人が入り始め、17時までの開催時間、会場には終始誰かが足を運んでいる状態が続きました。
ギークスのメンバー以上に、WeWork入居企業の方々が多く訪れるという嬉しい誤算もあり、目標人数以上の来場者数となりました。
「これまで誰にも言ってなかったんですが、参加企業(出品いただく企業)5社・来場者数3ケタという目標を設定していたんです。この目標を達成したら、次回開催を企画しようと。ただ、実際は当日まで4社しか出品がなくて、これはやってしまった…と思いました。そしたら、来場いただいた方から『こんな素敵なイベントなら私も出品していいですか』という声をいただき、最終的には7社からの出品があり、本当に嬉しかったですね。」
どのようなモノならば出品してもよいのか、妥当なのか。来場者にお話を伺うと、初めてのイベントだっただけあって、その判断軸がなく、出品を思い悩んでいた方が一定数いらっしゃったようでした。
サイズの大きいモノであれば、ホワイトボードやハンディ型の掃除機、折り畳み式のアウトドアチェアやストレッチポールなどが出品され、また、子供が大きくなり履けなくなった靴、置き場所に困ったフィギュア、握手券用に大量に購入したアイドルのCDなど、ちょっとしたストーリーが眠っているモノも出品されました。
途中からは、自社の棚に眠っていたノベルティを出品し、広報活動に使うというワザも生まれ、盛況のうちに終わりました。
会場内のホワイトボードは「Message Board」として活用され、出品いただいた方への御礼やイベントへの感想などを書き込んでいただきました。多くのメッセージが集まり、あたたかな気持ちに包まれて、リユースマーケットは終了しました。
リユースマーケットを終えて
SDGsの観点においても、「12.つくる責任 つかう責任」の達成に向けたギークスの取り組みとして、盛況の中でイベントを終えることができました。
メンバー主導の企画でSDGs達成に向けた取り組みを進められることは、ギークスの特徴のひとつでもあります。
「最初はどれだけ来てくれるかな?出品物がたくさん残ったらどうしようかな?と思っていました。実際のところ、出品物の3分の2がリユースされることになりました。私が出品した、握手会用に大量購入したCDは持って帰りましたけど(笑)。とはいえ、本来の目的である『たくさんのリユースを生み出す』を達成できたのではないかなとは思っています。やってよかったですね。」
松島が密かに掲げていた目標を達成したこともあり、現在、第2回を企画中。今回のリユースマーケットの企画、準備、そして当日運営する中で気づいたことを反映させる予定です。
「リユースマーケットを通じて、同じWeWorkに入居する企業の総務担当の方々との交流が生まれました。総務は社内での業務がほとんどなので、なかなか接点が作れません。情報交換の機会以上に『あの人が○○社の○○さんだ!』と顔が分かったことが大きいですね。次回は企画の段階から、ギークスだけでなく、いくつかの会社様と連携して、進めていきたいなと思っています。」
「次回はそう遠くないうちに」と話す松島。第2回の開催が今から楽しみです。
Photo Spot : WeWork Shibuya Scramble Square
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