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S-203 ヘラ胸像

石膏像サイズ: H.45×W.19×D.24cm(原作サイズ)
制作年代  : 紀元前420年頃
収蔵美術館 : アテネ・アクロポリス博物館
作者    : ポリュクレイトスの一派(?)
出土地・年 : アルゴス・へーライオン神殿 1831-1836年頃

古代ギリシャ神話の最高神ゼウスの妻ヘラの彫像です。結婚・母性・貞節を司る神で、古代ローマ神話に於いてはユーノー(ジュノー)神と同一視される存在です。オリンポス12神の一人であり、“神々の女王”として君臨する存在です。夫ゼウスの極端な浮気癖もあり、嫉妬心が深く、敵対するゼウスの愛人たちに対しては、容赦の無い残酷な仕打ちを加えます。

この彫像は、ギリシャ・アルゴスのへーライオン神殿(ヘラに捧げた神殿)から発掘されました。紀元前7世紀から存在していた神殿で、現在残っている遺跡は紀元前423年の火災の後再建されたものが中心です。この彫像もその頃のものと考えられています。

アテネ・アクロポリス博物館収蔵 ヘラ首像 紀元前420年頃
(写真はWikimedia commonsより)


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