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K-156 貴婦人の像(シャルロット・ドゥ・フランス)

石膏像サイズ: H.44×W.43×D.27cm(原作サイズ)
制作年代  : 1524年頃
収蔵美術館 : 仏 サン・ドゥニ大聖堂内
作者    : 彫刻 ピエール・ボンタン(Pierre Bontemps 1507-1568)
      : 建築 フィリベール・ドロルム(Philibert Delorme 1514-1570)

16世紀のフランス王フランソワ1世(1494-1547)の二番目の娘であるシャルロット・ドゥ・フランス(Charlotte de France 1516-1524)の肖像彫刻です(母親はクロード・ドゥ・フランス)。青緑の瞳と明るい赤毛の美しい少女でしたが、病弱な面があり、7歳の時にかかった“はしか”によって、わずか8歳でこの世を去りました。

この肖像彫刻は、フランス歴代王の墓碑があるパリ郊外のサン・ドゥニ(Seine-Saint-Denis)の大聖堂内に収蔵されています。聖堂内にあるフランソワ1世の記念墓碑の上部には、跪くフランソワ1世夫妻の彫像があります。その後列で跪く人物像の一人(手を合わせて祈るポーズ)がシャルロットの肖像彫刻です。

 作者のピエール・ボンタンは、王室の墓碑の装飾彫刻を多数手掛けました。「フランソワ一世心臓記念碑(サン・ドゥニ大聖堂)」「王の港湾警備隊長Charles de Maignyの墓碑(ルーブル美術館)」などが有名です。

フランソワ一世記念墓碑 前列の国王夫妻の後方で手を合わせているのがシャルロット像 (写真はWikimedia commonsより)


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