見出し画像

M-405 男子大顔面(丸)

石膏像サイズ: H.37×W.31×D.19cm(原作サイズ)
制作年代  : 170年頃
収蔵美術館 : ルーブル美術館

古代ローマ、ネルウァ・アントニヌス朝の第5代皇帝となったルキウス・ウェルス帝(Lucius Ceionius Commodus Verus 130-169年)の肖像彫刻です。ルキウスは、有名なハドリアヌス帝の後継皇帝であったアントニヌス・ピウスの養子となり、161年の養父の死後、やはり養子であったマルクス・アウレリウスと共に共同皇帝として即位します。マルクス・アウレリウスが政治的な面での指導者となり、ルキウスは主に軍事面での主導権をとりました。アルメニア王国の奪還、バルティアの大都市クテシフォン、セレウキアの占領などの戦果をあげました。ウェルスが169年に食中毒の症状で死去すると、マルクス・アウレリウスによる毒殺ではないかとの疑いも浮上しました。

パリ・ルーブル美術館収蔵 石膏像の原形
(写真はWikimedia commonsより)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?