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M-445 中古代婦人半面

石膏像サイズ: H.39×W.20×D.15cm(原作サイズ)
制作年代  : 1471年頃
収蔵美術館 : ルーブル美術館
作者    : フランチェスコ・ローラナ(Francesco Laurana 1430-1502)

ダルマシア(現在のクロアチアの沿岸部 当時はヴェネツィアの支配下だった)出身の彫刻家フランチェスコ・ローラナ作の婦人像です。モデルとなった人物については、「アラゴンのイザベラ(こちらの方が有力な候補)」もしくは「アラゴンのエレノア」ではないかと考えられています。

ローラナは、アラゴン家(スペイン)が支配していた時代のナポリで彫刻家としてのキャリアをスタートさせました。有名な「アルフォンソ5世の凱旋門(1466)」の制作にも携わり、アラゴン家にまつわる人物の肖像彫刻も多数制作しました。「アラゴンのイザベラ」は、当時アラゴン家と友好関係にあったミラノのスフォルツァ家に嫁ぎ、ミラノ侯爵ジャン・ガレアッツォ・スフォルツァの妻となりました。(ローラナは、このイザベラの母である「マリア・スフォルツァ」の彫像も制作しており、そちらは石膏像「K-155 マリア・スフォルツァ胸像」)

ルーブル美術館収蔵 フランチェスコ・ローラナ作 「貴族の女性の肖像(アラゴンのイザベラ?エレノア?)」 1471年頃
(写真はWikimedia commonsより)


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