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K-167 ディアデュメノス胸像

石膏像サイズ: H.53×W.20×D.28cm(原作サイズ)
制作年代  : 2世紀頃(原作ブロンズ像は紀元前430年頃)
収蔵美術館 : ルーブル美術館
原作者   : ポリュクレイトス(Polyclitus B.C.452-405)

古代ギリシャの彫刻家ポリュクレイトスが制作した「ディアデュメノス 鉢巻をする人」と呼ばれる作品のローマンコピーです。運動競技での勝利の後、その勝利を表す鉢巻をつけている様子が描写されています。ポリュクレイトスは、古代ギリシャ彫刻に“コントラポスト(彫像の重心位置に変化を与え、躍動感のあるポーズにする方法論)”の概念を導入した人物で、その作品は多数のローマンコピーを生み出し、それらの発掘物がヨーロッパ各地の美術館に収蔵されています。

※かつて日本国内では、この石膏像が「シセロ」と称して流通していましたが、それは誤りです。

アテネ・アクロポリス博物館収蔵 ディアデュメノス 紀元前1世紀頃制作 最もポリュクレイトスの原作に近いとされるもの
(写真はWikimedia commonsより)


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