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GC編集部によるイベントレポート書き方講座 #オープン社内報

お疲れさまです!編集部のみさきちです。

最近、編集部以外にもイベントレポートを執筆する方が増えてきたように思います。
この機会に、事前準備~公開まで編集部が気をつけていることをまとめました。ぜひ参考にしてみてください!
※イベントレポート公開・撮影OKの前提でまとめています。

事前準備

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何も準備せずイベントに臨むのは危険信号!お願いしたい事前準備は以下の2つです。

・企画を立てる
・撮影手配をする

いつもGC編集部で使用している企画項目は下記の6つです。

①記事タイトル(32字以内)
②コンセプト(企画を一言で)
③ターゲット読者
④その企画をなぜGCでやる必要があるのか(コンテクスト)
⑤企画に対する自分の思い
⑥記事の小見出し(3~5つ)

荒くて良いので、事前にこちらを考えておくと全体像が見えてスムーズです。④はイベントレポートの目的、ゴールだと思ってください。
イベント終了後、さらにブラッシュアップしていきます!

イベントレポートの場合、⑥の大枠は基本的に「導入・イベント本編・締め」の流れになります。イベントのタイムラインと推測できる内容から、イベント本編中の組み立ても想定しておきましょう。

また、撮影OKなら写真はぜひ撮っておきたいところ。
カメラマンが手配できれば手配し、ほしい写真もイメージしておきましょう。

①着席状態での会場全体がわかる写真

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②登壇者が話している写真

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スピーカー単体の写真もあると良いです。

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ワークショップがあれば、ワーク中やワークの成果物の写真もあるとより良いです。

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③特徴的なスライド、シーン

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④集合写真

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このあたりの写真があると重宝します。
オンラインイベントであれば、①④としてギャラリーモードの参加者一覧写真、②としてスピーカーモードの個人写真があると良いと思います!

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例1:【レポ】共感時代のこれからの事業とは。"想い"を軸にした2人の起業家の挑戦
例2:ガラパゴスから抜け出そう。ノバルティスファーマ×GCストーリー共催!【越境コミュニティ|ソトシルPrj Vol.9】
例3:それぞれの組織に、それぞれの価値がある「これからの時代の組織をいかにつくるか」vol.1イベントレポ

イベント中に気をつけること

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イベント中は楽しみつつ、以下の点をメモしておくと執筆のとき助かります。
・自分で「おもしろい!」と思ったところ、その感想
・周囲の反応が大きかったところ
・周囲の反応やリアクションの様子

撮影も忘れずにしてくださいね!撮影NGの方がいる場合もあるので、はじめから全員の顔が映らないように撮るのが安全かもしれません。
材料無しで執筆するのが不安な方は、許可が出れば録音や録画をしておくと安心です。

いざ!執筆

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いよいよ執筆です。記憶が新鮮なうちに書き始めましょう。
大事なのは、「始めから100点の原稿を書こうとしない」こと!60点→80点→100点…と、だんだん原稿を磨いていきましょう。

意識してほしいのは、
「顔を決める→骨組みを決める→肉をつける→ムダな肉を削ぐ」
この順番です。顔はタイトル、骨組みは構成、肉は文章を指しています。(編集長の受け売りです。笑)

まずは事前に立てた企画をブラッシュアップします。

①記事タイトル(32字以内)
②コンセプト(企画を一言で)
③ターゲット読者
④その企画をなぜGCでやる必要があるのか(コンテクスト)
⑤企画に対する自分の思い
⑥記事の小見出し(3~5つ)

全項目、ここで決めきります。この段階でしっかり顔と骨組みを決めれば、肉をつけた段階で60点に到達です!
タイトルは目を引く「イベント中の印象的な言葉」+「イベント名」で構成できるとベストです。

肉付け、つまり書くときに意識してほしいポイントは下記です。

・導入部分では「イベントの問題意識、目的、誰が、何をするか」を短く示す。
・プレゼンの場合は、「トピックの提示+詳細」で整理。
・ワークショップの場合は、情景が浮かぶように「誰が」「どこで」「何をしているか」分解。
・締め部分では「導入の問いへの回答、あるいはヒント」を示す。

わたしは、いつもこちらのnoteを参考にさせてもらっています。

とりあえず、文字数を気にせず書いてみましょう。写真や資料もたくさん使ってみてください。書いたらもう60点!すごい!
書き終わったら一晩寝かして、80点~100点にする作業に移ります。

書き終わったら

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執筆した当日は頭が興奮しているので、時間をおいて冷静な頭で原稿を読みます。ここから肉を削ぐ作業です。必要なのは徹底した「読み手視点」

・この情報は本当に読み手が必要としているか?
・自分が読み手だったら知りたいことが書かれているか?
・意味の重複した文があってわかりにくくないか?
・どこにどんな写真や資料がほしいか?

などを意識して読み直し、修正していきます。

意外とやりがちなのが、
・導入が長く、本編にたどり着くまでに熱が冷めてしまう
・情報が盛りだくさんすぎて、何が大事か分からない

導入も大事ですがあくまで簡潔に、10行程度で良いかと思います。また、情報を網羅しようとしすぎてのっぺりしたレポートになることも。自分が「おもしろい!」と思ったところがメインで伝わるように、情報量に差をつけてもいいかもしれません。

この段階で字数を2000~3000字くらいに調整していきましょう。はい、80点到達!!

垢抜けポイント

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仕上げに100点の魔法をかけます。「読みやすさ」を追求する作業です。ぜひここまでがんばっていただきたい・・!

・表記を統一する(「繋がる」「つながる」)
・3回以上連続して同じ語尾を使わない
・一文は40~50字程度に収める
・接続詞の多用を避ける
・無くても伝わる単語の削除(「という」、「こと」、過度な修飾語)

文は、短いほうが圧倒的に読みやすいです。「~して、…」「~ので、…」など、実は無意味に文がつながっている場合があります。短くできないか検討してみてください。
「そして」「だから」「しかし」などの多用にも気をつけてください。多用すると文がぐにゃぐにゃし読みにくいです。意外と消しても伝わります。実際に見てみましょう。

<例文>
今回、おむすびの会の決意表明者に指名されました。どうやら前回登壇したのは1年前なので、およそ1年ぶりの決意表明です。そして、1年前とは状況が変わっていて、伝えたいことがたくさんあります。とはいえ、わたしは決意表明が苦手です。だから、まずは時間を取って自分と向き合うところから始めます。
<例文の修正>
今回、おむすびの会の決意表明者に指名されました。どうやら前回登壇したのは1年前なので、およそ1年ぶりの決意表明です。1年前とは状況が変わっていて、伝えたいことがたくさんあります。とはいえ、わたしは決意表明が苦手です。まずは時間を取って自分と向き合うところから始めます。

おむすびの会あるあるを例文にしてみました。かなりスッキリしましたね。
消しても伝わる言葉としては、「という」「こと」も代表例です。
・「という」は消してみる
・「こと」は消すか、具体的な言葉に置き換える

こちらのnoteが非常に参考になるので、ぜひ読んでみてください。

ここまで実践できたら、きっとすばらしいイベントレポートが出来上がると思います。
この4つを忘れずに、執筆にチャレンジしてみてください。

・事前準備をする
・最初から100点を目指さない
・顔を決める→骨組みを決める→肉をつける→ムダな肉を削ぐ
・読みやすくなる魔法をかける

以上、編集部からのお知らせでした!

文・編集/櫻庭実咲

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