【バーティカルSaaSスタートアップ調査】 2021年9月第4週に調達している世界の注目事例5選！vol.16
こんにちは🙌
Gazelle Capital アソシエイトの近藤です！
皆さん、シルバーウィークいかが過ごされましたでしょうか？
私は大学時代の親友に会い、元気をもらってきました...今週もやる気満々です！さあ張り切っていきましょう🔥
以下、資金調達を行った海外のバーティカルSaaSスタートアップを5社ピックアップしてまとめました。
お手隙の際に読んでいただければ本当に嬉しいです！
①自動でデータパイプラインを構築する 「Fivetran」
設立🏢：2012
拠点🏠：アメリカ
調達日🕑：2021/09/20
調達額💰：$565M
ラウンド🚉：シリーズD
今回の投資家👤
（リード）Andreessen Horowitz
（その他）General Catalyst、ICONIQ Capital、Matrix Partners、CEAS Investments、Y Combinator Continuity Fund、D1 Capital Partners、
【事業内容】
「Fivetran」は、自動でデータパイプラインを構築するSaaS型のクラウドサービスです。
さまざまなSaaSを活用してビジネスを改善するには、必然的に各サービスのデータを統合して分析する必要があります。しかしデータを分析できる形にするにはデータの抽出や変換が必須となり、本来の分析業務にかけるリソースが圧迫されてしまいます。そのようなデータ抽出や変換など面倒なデータ準備作業を自動で行うのが「Fivetran」といったデータパイプラインツールです。これにより、アナリストは本来のデータ分析業務に集中できるようになります。
今回、約5億6500万ドルの資金調達だけではなく、今年2回目の買収を発表しました。5000万ドル以上を調達したデータ統合の競合企業であるHVRを、7億ドルの現金と株式で買収したのです。買収に多額な投資を行った「Fivetran」はさらに成長を加速すること間違いありません。
②クラウドの会計ソフトウェアを提供する 「FloBiz」
設立🏢：2019
拠点🏠：インド
調達日🕑：2021/09/21
調達額💰：$31M
ラウンド🚉：シリーズB
今回の投資家👤
（リード）Sequoia Capital India
（その他）Krishnan Menon、Amrish Rau、Jitendra Gupta、Sayli Karanjkar、BEENEXT、Elevation Capital、Ankit Tomar、9Unicorns Accelerator Fund、Neeraj Arora
【事業内容】
「FloBiz」は中小企業向けにクラウドの会計ソフトウェアを提供するスタートアップです。
取引先への請求書の発行や支払いのリマインダー、UPIを利用したオンライン決済の受け取り、在庫や売掛金・買掛金の管理、そして損益計算書の分析レポートの自動生成などの機能を搭載した会計ソフトウェアとなります。世界で2番目に大きなインターネット市場であるインドには、何百万もの中小企業があります。近年、ミレニアル世代や企業へのサービス提供に重点を置くために、多数の新興企業が国内でネオバンクを立ち上げています。
中小企業向けのネオバンクを構築しているインドの新興企業「FloBiz」は、自動請求、回収/支払い、会計、在庫および販売管理、税金、現在の預金への関心などのソリューションを提供する能力を通じて、ビジネスクライアントとのエンゲージメントを構築しています。
今後地域言語のサポートを増やす予定だと言いますが、ヒンディー語、グジャラート語、タミル語、英語で使用できるこのアプリは既に500万回以上ダウンロードされているといいます！
③企業の信頼性を守る 「Blackbird.AI」
設立🏢：2014
拠点🏠：アメリカ
調達日🕑：2021/09/21
調達額💰：$55M
ラウンド🚉：シリーズA
今回の投資家👤
（リード）Dorilton Capital、Centrality
（その他）Richard Clarke、StartFast Ventures、Trousdale Ventures、Technology Ventures Corporation、Amand Ventures、Nex Cubed
【事業内容】
2017年に設立された「Blackbird.AI」は、悪意のある操作情報に関連しリスク管理を行うブランドや企業を対象としたサービスとしてソフトウェアを販売しています。
これは、企業マーケティングの『信頼性』を守るという概念を売り込んでいるといいます。企業のデジタルマーケティング担当者にとって『信頼性』とは、すべての単一チャネルや顧客とのやり取りから一貫した意見や見方、イメージを維持しているかどうかを判断し、オリジナルで本物であることを意味します。
「Blackbird.AI」はAIテクノロジーを適用し、インターネット全体からの悪意のある巧みな話をフィルタリングおよび解釈し、顧客を対象とした偽情報のリスクを特定するという課題に取り組んでいます。それにより企業が行った、確実な真実に基づいた情報のみを残すことができるのです。またリアルタイムの脅威検出により、最も緊急で害の及ぼす危険な脅威とこれらのリスクへの直近の影響を事前に特定し優先順位をつけることができます。
記事リンク：https://techcrunch.com/2021/09/21/blackbird-ai-grabs-10m-to-help-brands-counter-disinformation/
④マーケットプレイスの立ち上げと管理を支援する 「Mirakl」
設立🏢：2011
拠点🏠：フランス
調達日🕑：2021/09/21
調達額💰：$555M
ラウンド🚉：シリーズE
今回の投資家👤
（リード）Silver Lake、Permira
（その他）83North、Felix Capital、Permira、Elaia、Bain Capital Ventures
【事業内容】
「Mirakl」はユーザーのeコマースウェブサイト上でマーケットプレイスの立ち上げと管理を支援します。顧客の多くは、「Mirakl」を活用したマーケットプレイスをB2Bの取引にも使っているそうです。
多くのeコマース企業は販売拡大を第三者の販売業者に頼っていました。マーケットプレイスでは1つの販売業者が多数の顧客に販売するのではなく、多数の販売業者を使用することによって多数の顧客に製品を販売することができます。
「Mirakl」が開発したユーザーのeコマースプラットフォームでマーケットプレイスを管理することにより在庫のコストとリスクを最小限に抑えサプライヤーの拡大を可能にし、ロジスティクスの制約を超えより多くの選択肢と体験を顧客に提供することができます。また購入体験の向上や管理コストの削減によりテール支出を最適化したり、流通プラットフォームの統合や強化をしたりすることもできます。他にも同社には、会社のプロフィールを作成し、一度に複数の市場で製品を宣伝できるサービスもあり人気なようです！
⑤ データプライバシープラットフォーム 「Osano」
設立🏢：2018
拠点🏠：アメリカ
調達日🕑：2021/09/22
調達額💰：$11M
ラウンド🚉：シリーズA
今回の投資家👤
（リード）Jump Capital、Next Coast Ventures
（その他）LiveOak Venture Partners、TDF Ventures、Brett Hurt、Bill Boebel、Andrew Busey、Jason Cohen、Rony Kahan
【事業内容】
「Osano」は、企業がリスクとプライバシーの法律の遵守を監視および管理するのに役立つサービスとしての提供されているデータプライバシープラットフォームです。
「Osano」によりあなたのウェブサイトがEU一般データ保護規則（GDPR）やカリフォルニア州消費者プライバシー法（CCPA）などの法律に遵守をすぐに支援することができます。また、お客様がトラブルに巻き込まれないようにお客様がデータを共有しているすべてのベンダーを監視します。顧客が誤ってコンプライアンス違反に陥らないように、対象となる規則や法律の変更を追跡することで、重大な違反に対して多額の罰金が科せられる可能性を無くすことができるのです。他にもAIを利用した新しいデータ検出ツールを展開し、数十種類の個人データと非個人データを自動的に検索することも可能だそうです。
記事リンク：https://techcrunch.com/2021/09/22/osano-a-risk-and-compliance-startup-raises-11m/
今週も最後までご覧くださりありがとうございます🙇♂️
以上が2021年9月第4週に調達している世界の注目事例5選でした！
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