見出し画像

ゲイに知ってもらいたい「イラッ・カチッとする人間関係」を解決する3つのステップ

『あの人のこと好きになれないんだよな』
『あぁいう人生理的にムリ』

みたいな気持ち、誰でも抱いたことがあるんじゃないでしょうか?

自分は昔はめっちゃありました。
それなりにキャパは広がったんですが、今でもホントにダメな人はホントにダメです。

生きていればいろんな人に出会うし、合う・合わないはどうしても出てくる問題です。

好き・嫌いはもちろんあって構いません。
でも、その感情が起こるのは実は単純に相手の問題だけではない、というところが結構大事なんじゃないかと思ってます。

今回はそんな人間関係の話を、心理学的にお話しします。
この話を頭に入れておくと人間関係で悩むことはかなり減るはずです。
ぜひ参考にしてください。

人間関係のトラブルは自分の内側で起こっていた?

冒頭で紹介した「あの人嫌い・合わない」問題、これ、結論から言うと、自分自身の内面の思考や感情が原因になっていることが結構多いです。

心理学的には「投影」って言います。
「鏡の法則」とかいう言葉で聞いたことがあるかもしれません。

要は、

自分自身の性格や特徴の中で気にしてること、自分で嫌いなところ、コンプレックスに感じていることを、相手の中に見出して指摘したり叱責したり嫌悪したりする

こんなことが自分の中で起こっているワケです。

自分に厳しい人は他人に対しても厳しかったりします。
自分の弱みや欠点にコンプレックスを感じている人は、他の人の似たような弱み・欠点にもネガティブな感情を抱いたりする。
こんなことです。

ここでは「嫌う投影」の話ですが、逆に「好きな投影」もあります。

同じアニメが好きだったら話が一気に盛り上がった。
たまたま同じキーホルダーを持ってたらめちゃくちゃテンションが上がった。
とか。

こんなふうに人は、自分の中にある自分の姿を相手に鏡写しして見ていることがとても多いです。

人間関係は自己の投影に左右されている

ここで大事なのは、

相手の嫌いなところ、合わないところは、実は自分の中にも存在してる(かもしれない)

ということに気づいておくことです。

例えばこんな話があります。

アナタ自身の中では本当は信じて守りたいけど、ぶっちゃけ守るのがキツいなーと思っている信念
例) 親孝行はするものだ(そんなに仲良くはないけど)

「自分はこうあるべきだ!」と強く思っているけど、そう装うのは実は不自然で疲れるような理想や価値観
例) 浮気なんてせず一生一人のパートナーと付き合うべき(でも何故かいつもいろんな人に惹かれてしまうし心も動いていしまう)

過去に起こったトラブルなどで傷ついて忘れたいけどなかなか忘れられないような感情の痛み
例) 信頼していた講師の方が実は詐欺師だった(本気で信頼していた分ショックがデカすぎる)

こういうことを目の前の相手が平然と守ってなかったり、さも楽しげに話していたりすると、

『自分はできない・受け入れられないのに、なんでそんなカンタンにやってのけられるの?!信じられない!』

と、カチッとスイッチが入ってしまうんです。

こういう現象、相手との心理的な距離が近くなればなるほど起こりやすくなります。
特に恋愛関係で顕著に出てきます。

親しくなればその分だけ相手のいろんな面が見えてきます。

人間全て同じではないので、相手が全く無意識にアナタにとって嫌なふるまいをしてしまうことが出てくるでしょう。
『そんなこと絶対やっちゃダメだろ?!』ということを平然とやってのけたりすることだって出てくるでしょう。

だから、この「投影」のせいで起こる人間関係上のトラブルって避けるのがなかなか難しいんです。

自分はこの投影のせいで、大事にしたいと思ってた人とお別れしてしまった経験が多々ありました。
それで自分の中で何がどうなってるのかをひたすら勉強して、対策を身につけることができました。

人間関係のトラブルは「投影に気づく」ことで解決しよう

ということで、どうしたらこの「自己の投影」が原因で起こるトラブルを回避できるかについてお伝えていきます。

ステップ1「気づく」
答えは非常にシンプルで、「投影していることに気づくこと」です。
相手の言動にカチッと来たり、怒りがこみあげてきたりしたら、こう思いましょう。

『あ、これって投影か』
『相手に自分の中の嫌いなところが映ってるのか』
『自分の中にもこういう受け入れがたいことがあるんだ』

これを心理学的には「アウェアネス(awareness)を持つ」と言います。
「気づき」そのまま直訳ですね。

この手の心理的なトラブルを回避するためには、まず自分がそれをしちゃってるって気づくことが改善・解決の第一歩になります。

初めのうちはなかなか慣れないかもしれません。
なので、思い出せた時でいいので「あーやっちまったなー」くらいに気づきを持てるようになりましょう。

これに慣れてくると、次の段階に進めます。

ステップ2「自分の中の感情を探る」
投影してるなーって気づけるタイミングが増えてきたら、今度はこんなことを意識してみましょう。

「相手の中の嫌いな・受け入れがたい部分=自分自身の中でも嫌っている・受け入れられていない部分ってどんなこと?」

さっき挙げた「ぶっちゃけ守るのがキツい信念」とか「不自然で疲れる理想や価値観」、「忘れられない感情の痛み」とかですね。

この辺り、自分自身の中でネガティブに感じていることを自分一人で向き合って掘り下げていくって結構難しいと思います。
というかメンタル的にかなりしんどい作業だと思います。

自分にも他人にも厳しい性格だったり、いつでもなんかイライラしてしまってたり、完璧主義だったりすると特に大変だと思います。

なので、自分自身のキャパの中で、できる範囲で探りを入れていきましょう。
過去、ボク自身もこの作業を一人でやったんですが、非常に病んで心が苦しくて大変でした苦笑

理想は、誰か信頼できて心置きなく話せる人に聞き役になってもらうのがいいですね。

ステップ3「自分の人生の課題と捉える」
相手の中に見た、自分自身の嫌な・受け入れられない部分がハッキリ分かってきたら、次はこうです。

相手に投影してたことを、自分自身がこの先の人生の中で改善できるか試していく課題にする

ここまでいけば、人間関係のトラブルはかなり激減するはずです。
例えば、

『取引先の方といつでもタメ口で話す同僚のことはいつもあり得ないと思っていたけど、自分もあぁいうフランクな営業できたらいいなって思っていたことに気づいたので、少しずつ対応を柔らかくしていったら思いの外受けがよくて業績も上がった』

みたいな感じです。
相手を見てイラっとしたりカチッときたりすることは、自分の殻を破るキッカケでもあるってことですね。

人間関係を円滑にするためにも投影に気づこう

ということで、相手の嫌いな部分・受け入れられない部分は、実は自分の中にも同じように嫌いで受け入れられない部分がある証拠で、それを受けとめることで人間関係のトラブルは減るし、人間的に成長もできるよ、っていうお話でした。

インターネットがちゃんと普及している現代では、様々な人が様々な情報を発信していて、その中にはやっぱり「は?」と思っちゃうようなこともあると思います。

もし「は?」と思うようなことがあったら、一旦冷静になってみましょう。
もしかするとその「は?」となったスイッチ、アナタの中にもあるかもしれません。

以前師と仰ぐ方から何度も聞いた「目の前の相手は自分自身の写し鏡である」って言葉を、何かしらトラブルがある度に必ず思い出します。

誰かにイライラしたりカチッときたら、ぜひ「気づく」ことから始めてみませんか?

参考になった!と思ったら、SNSでシェアしてもらえると嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?