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ゲイが知るべきたくさんの価値観とぶれない自分の関係

今回は、

「人生においてたくさん持っている方が、自分がぶれず、より“らしく”生きれるモノ」

についてのお話です。

お金も友だちも自由な時間もたくさんあった方がいいと言われています。

でも、それ以外にもたくさんあった方が良いものがあります。

これ、たくさん持っている人、そんなに多くないんじゃないかと思います。
特にゲイの世界ではまだまだ少ないような気がしてなりません。

自分自身はどうなのか、とチェックしながら読んでいってもらえると嬉しいです。

誰かの立場に立ててますか?

「たくさん持っている方が人生にプラスになるアレ」について、分かりやすく事例を紹介してきますね。

ゲイの世界で言うと、同性婚の話。
こっちの世界にいれば何度も目にしたことがある話ですよね。

今国内では、同性婚を認めてほしいということで弁護士団体が中心になって訴訟を起こしています。
結構センシティブな問題なのでのこnoteではあまり言及してきませんでした。
でも今回のテーマはこの問題に直結します。

同性婚について、アナタはどう考えていますか?

賛成派、反対派、いろいろ立場はあると思います。

で、この問題で大事なのは良い悪いという二元論じゃないという点です。

「大切なお相手と法律上結婚して社会的に認められたい」という立場に立ってみた時、アナタ自身どう思うかではないでしょうか?

多様性を認めてみる

「ダイバーシティ」という言葉も最近ではよく見聞きするようになりました。
ザクっというと「多様性を認めよう」ってことですね。

インターネットが発展して、個人が自分で情報を発信できるようになって、世の中にはいろんな人がいるんだなと知ることができるようになりました。
これ、ネットがない時代では絶対に考えられないことでした。

それこそ「男を好きになるオトコ」は世の中に実際に存在するぞ、という今では当たり前の話、30年前はもちろん、10年前でも笑い話になりまだまだ白い目で見られるくらいの認知度だったワケで。

そうやって「いろんな人がいる、それでいい」という個々の価値観の多様性が今ものすごい勢いで幅を広げています。

その勢いのある中を、自分だけの目線や価値観だけで過ごすのは危険です。

自分以外の価値観がたくさんあると、「受け入れられない物事」がものすごくたくさん出てきます。
これが悪い方向にいくと、『自分って生きてていいのかな…』と自己否定に走っちゃったり。

40代以降のゲイの皆さんだと、自分のセクシュアリティに気づいたとき自己嫌悪に陥りやすかったという時代がありました。
「男は女を好きになるものだ」という価値観しかなかった時代だったので、当時を過ごしていた人は息苦しい、後ろめたいことが多かったです。

今の時代はとにかく価値観が増えました

ゲイだろうがなんだろうがそりゃあいますよね、みたいな話がやっとできるようになりました。
でも細分化してしまったせいで、枠に嵌まりきれなくて病む人も。

世の中にはたくさんの人がいて、その分だけ価値観があります。
だから合う合わないがあるのは当然です。

と言って、いちいち相手の価値観に合わせるのも疲れます。
(ここは正直になっていいところです笑)

そういう見方もあるんだな、と単純に、素直に思えるようになっておくことも必要です。

その上で相手と自分の価値観を照らし合わせてみて、それから何か判断してみたって遅くはありません。

最初からそう思えていた方が生きやすくありませんか?

否定も肯定もせず単純に受けとめてみる

つまり、

個々人の目線や価値観に向き合うことができるかどうか

これがこれからの時代はとても大事だということです。

いろんな人の価値観を一瞬でも受け止められることができたら、その人の立場に立って物事を見れるようになったら、人間関係の幅も広がります

思いやりや共感能力とはまたちょっと違います。

人間なのでどうしても生理的に受け付けないこともあるからです。

そういう拒否感あるものを自分を押し殺してまで受け入れたり、ウソをついて共感したりする必要はありません。
そこで「自分らしさ」を失うのは勿体ないなと。

そうではなく、

「あ、この人はこういう人なんだ」と、そのまままっすぐ向き合って、否定も肯定もせずただ受けとめる

これができたらOKなんです。

価値観のストックが少ないのは危険

そうやって、否定も肯定もせずただ認められるようになっていくと、自分の中で価値観のストックがたくさんできます。
そして、

・どんな人にあっても対応ができるようになる
・何かトラブルが起こっても、いろんな視点から問題解決のアイディアが生み出せるようになる

こんなことができるようになるのでとても便利です。

さらにその中から、自分にピッタリ合う価値観を新たに探し出せるようにもなります。
そしたらより良い「自分らしさ」も追及できるようになります。

自分の中の小さな世界にあるたった一つの視点や価値観にしがみついていてはこうはいきません。
むしろ、

・周りに人が増えるほどコミュ障を発動
・問題発生時に解決策が出てこずテンパる
・いつまで経っても過去の自分に囚われてアプデできない

こんなバグが起こるリスクが。

つまり、価値観の幅はより良い「自分らしさ」のクオリティにもつながる、というです。

同性婚したってOK

こう考えると、同性婚だってその制度が無くて困ってる人がいるなら、あってもいいよね?という話になります。

自分自身にとって有益かどうかはとして、です。

同性婚の制度ができることで直接的に迷惑を被る人は、すでに導入済みの諸外国を見ても見当たりません。
だからそこはとりあえず考えなくてよくなります。

とは言え猛反対する人もいるんですが、そこは「そういう人もいるよね」ということでいいんじゃないでしょうか。

この問題を判断するときに必要なのは、

「同性婚が認められてる社会があってもいいよね」という視点に一瞬でも立てるかどうか

です。

ゲイの世界でも何でもあり

同性婚のような規模の大きな話ではなく、もっと近い目線の話で考えてみましょう。
例えば、

「年上だからタチじゃなきゃダメだ」
「年下はおとなしく奢られて当たり前」
「女々しいと売れない」
「病みツイートはフォロワー減る」

こんな「かくあるべき!」という考え、ゲイの世界あるあるじゃないですか。
でもここに凝り固まる必要はないワケです。
つまり、

「年上がウケでもいい」
「年下が奢ってもいい」
「女々しいいからこそ守りたい人がいる」
「病みツイすらも受け入れてくれる人はガチの親友」

こんなふうにいろんな視線や価値観で、自分自身のこと、周りの友だちのこと、その他のいろんな人のことを見れるようになったらいいんじゃないでしょうか?

相手の立場に立てるかどうかが大事

何か判断が難しいことを考えるときに、こんなふうに例えをたくさん挙げることが自然にできると、いろんな目線や価値観のストックを増やすことができます。

いろんな視点や価値観と向き合ってみて、その中で「より自分らしいとは?」ってことを追求してみると、人生は面白いですよ。

「誰かは誰かの大切な人」

という言葉があって、これはボク自身、どんな状況にあっても自己中にならずに、相手の目線や立場に立てるようになるキーワードです。

別に相手の立場に立ってみても、それが理解できなかったら「あ、無理」でいいと思います。
視点を移せるかどうかがとにかく大事。

最近、この「相手の立場に立てる人」がとにかく少なくなってきていることをひしひしを感じます。

ゲイの世界では、やれあれがダメだ、これがダメだ、と誰かが攻撃対象になることが急に増えたと思いませんか?

今のご時世というのもあると思いますが、それにしてもさすがに視野が狭い人が増えすぎだろ、と思うワケです。

価値観の幅が広がった今の時代、この「相手の立場に立つ」ことができるかできないかは、だから余計に大事なことなんです。

いろんな価値観のストックがあるからこそ、その中で自分の位置づけができます。
周りに埋もれるのではなく、アナタ自身が一人の人として認められるよう、言い換えるとキャラが際立つよう、いろんな価値観を見聞きして直接触れておくことをオススメします。


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