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僕はそんな人間じゃない問題

今日で2022年の10月が終わる。
世間は、ハロウィーンだと浮かれているが、私はそれどころではない事態に見舞われている。
先日投稿した、親の体調問題だけではなく、仕事でも想定外の出来事があっった。

私の勤め先は、4月にいっせいの人事異動があるのだが、突然、11月1日からの配置換えを命じられたのだ。
イレギュラーなプロジェクトが発生した場合、この様な変則人事も確かにあるのだが、最近になってようやく担当の事業が落ち着き、漸く平穏な日々が続くかと思っていた矢先だったので、かなり凹んだ。

次のプロジェクトというのは、国際的な展開が見込まれるもので、正直、かなり難事業になることが想定される。
今の職場の上司や同僚たちは、栄転だと声をかけてくれるが、若干哀れみが混じっており、励ましの言葉も空虚に響く。

私は、就職して此のかた、人事的に評価されたいと思ったこともなければ、出世願望も一切ない。
それがなぜか、所謂、激務と言われる部署をいくつか異動し、人事にはタフな人間だと認定され、同期より早く昇進してしまった。

実際には、仕事が不安で眠れない時があり、一時期は、抗不安薬を飲んでいたほどだ。
しかし、私は根っから道化めいたところがあり、忙しければ忙しいほど、冗談を言い、戯けてみたりする。
なので、周囲には、忙しいのに明るく前向きに仕事をしていると見えるのかもしれない。

私の仕事はかなり適当で大雑把な割に、スピードがあるわけでもない。
実際、後輩からさえ、資料の間違いを度々指摘されるし、いつも期限ギリギリになってしまう。
先日も職場の研修があり、同年代の人たちとグループワークを行ったのだが、同僚と比べて自分の考えが確立されておらず、発表では緊張してしまいぐだぐだで、非常に恥ずかしい思いをした。

私は私を全く信用していない。
周りから、栄転だ、エースだ、優秀だといくら言われても、全く実感を持てない。
そして心の中で呟く。「僕はそんな人間じゃないんだけどな」
私の本性は、人見知りで、内向的で、集団行動が苦手な5歳のボノのままなのだ。
しかし、現実世界の私は、30を過ぎたおじさんの卵で、世間からは、経験を積んだ中堅職員としての振る舞いを求められる。
世の中の誰かの上司は、こういった葛藤もなく、自然と自分の立場を受けいれ、立場に応じた振る舞いをしているものなのだろうか。

こんな事、職場の人に話しても、考えすぎだとか、十分頑張ってるから大丈夫とか、検討外れの回答しか返ってこないだろうから、日記にしたためてみた。

嗚呼、明日がやってきてしまうから、もう寝よう。


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