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【続横道世之助】吉田修一 読書記録

≪まさに横道世之助、行ったり来たりな文体は、相も変わらず面白かったです。≫

『全作からのお復習』
※日本はバブル真っ只中、大学進学の為、長崎の田舎町より、東京でひとり暮らしを始めた横道世之介、1年間の青春上京物語⬇️

『からの』
続篇となるのは前作より時は流れて、6年後の1993年

大学では1年留年、このずれたタイミングで見事、バブルの売り手市場に乗り遅れ、不況の始まり、就職活動ではまさかの52社「不採用」

大学卒業後、実家(長崎)にも帰らずアルバイトとパチンコ屋通いの日々、この先の夢も希望も見つからない、モヤモヤした東京生活、現在24歳、横道世之助一年間の人生どん底からの物語

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パチンコ屋で新台を取り合ったヤンキー浜ちゃん、強面お兄さんの床屋で再会

学生時代からの友人、一流企業証券会社勤務のコモロン、世之助の飲み友達

シングルマザーのヤンママ桜子と息子の3歳亮太、今回の物語の一番重要な二人

桜子の実家、町工場(自動車整備会社)の父親と、兄の隼人

そしていつも通りのお調子者の世之助、どこか抜けてるけど、なぜか人を和ませる人柄は健在

今回、皆々様に思い出されるシーンはなんと、27年後、東京2020オリンピックマラソン競技時

今回は何となく「あれ?横道世之介っていたね。」よりも、世之助と深く関わり、思い出される心温まるエピソード満載です

※お嬢様との恋愛後、次の恋愛はまさかのヤンキーお姉さま


話の途中で横道に反れて、次の月になった途中で又、先月の後日談の話になったりと……

まさに、横道世之助行ったり来たりな文体は、相も変わらず面白かったです

※本文では東京オリンピック2020、無事に開催されててちょっと淋しいですね

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今回の街の舞台は池袋&小岩

ボクの独身20代はまさに池袋暮らしでしたし、更に地元も小岩の近くで両方の街は土地勘有りすぎてめちゃくちゃ嬉しかったです

あー、北口のロマンス通りで深酒して、江戸川の土手でBBQ、世之助を更に近く感じられました

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横道世之助がもし、作者の気まぐれで続、続編できるとすれば……

今度は写真家として日本中、世界中のどこかで変な人に絡まれたり、助けたり、助かったりと、のらりくらりな善良な世之助ですかね

続きを読んでみたいものです

この旅行に行きたくても行けない現在に、元気な世之助に期待

※元彼女の翔子ちゃんと偶然、世界のどこかで出会わないかな

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