【音楽】やしきたかじんとロビン・ウィリアムズ・・・そしてルイ・アームストロング

やしきたかじんといえば、関東在住の方々からすれば「やかましいネトウヨ番組の司会者」というイメージだっただろうか?

あれは後年の彼のイメージだ、関西ローカル時代彼は敬愛するジャズソングを振り返っていた。

誰かがゲストかわからないが、たかじんは酒に飲んでルイ・アームストロングの曲を涙ながらに語っていた。

「この曲を、ベトナム戦争の映像と絡んで流れてるのを見たとき涙がとまらなかった。」

俺は知っている、「グッドモーニングベトナム」という映画で流れていた。基本的には偽善的でヒューマニズムに満ちたキャラが全戦で戦わず米軍の閉鎖的な状況にウンザリして母国へ帰っていくという内容だった。

地味で暗い映画だったが・・・忘れられない場面がある。

そこで、ロビン・ウィリアムズ扮するラジオDJはある曲を流す。それはジャズの巨匠ルイ・アームストロングによる「この素晴らしき世界を」だ。


後年、その遺産の相続でもめていたり「そこまで言って委員会」でろくなこともできてなくて本来の仕事である「歌手」ができなくなっていってグダグダになっていたやしきたかじん。

誰にも理解されることのない孤独の中自殺したロビン・ウィリアムズ。

俺はこの曲を聴くと、二人が忘れられない。きっとこの曲の中でたかじんは何をみたのかはともかくきっと感動したはず。

映画の中のロビン・ウィリアムズもジョークを言うのを抑えて感動したような表情になっていた。

この曲を聴くと不思議な気分だが、彼らの気持ちがなんとなくわかるような気がしないでもない。

この世界は素晴らしい、だが同時に悪い面だってある。でもなんだかんだで嫌いになれないでしょ?という思いがこのジャズの名曲には込められてると思う。


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