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電動車いすで生活する大学生が語る、受験会場についてのはなし

はじめまして!Collableインターン生のうみうしです。
初めて記事を書くので、まずは簡単な自己紹介をします。私はCollableでグラフィックデザインを担当しています。たとえば、学生ライター紹介バナーは私が作成しました!また、私は普段、電動車いすで生活しています。

画像にイラストアイコンと名前、自己紹介が書かれています。「ゆりこ、大学3年生。料理を作ることと食べること、動植物が大好き。低音障害型感音難聴をときどき発症。」と書いています。
ゆりこちゃんのバナー。イラスト・バナーデザインを担当しました。

いよいよ11月後半に入り、受験シーズンが近づいてきましたね!
障害がある学生の皆さんのなかには、受験会場や受験時の環境について不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

かく言う私も、数年前まで大学受験生でした。受験生のときは、受験する環境について不透明な部分があり、少し不安に思うこともありました。この記事が、障害がある受験生さんの不安を解決する手助けになれば幸いです。

この記事では
①大学受験のときや、模試を大学会場で受けるとき
②外部会場で英検を受けるとき 
に分けて、私の体験談とともにご紹介します!

①大学受験のときや、模試を大学会場で受けるとき

人によって受験をするときに必要な環境はさまざまだと思います。私は電動車いすを椅子代わりにして受験します。そのため、受験会場に椅子と分離した机がある、ということが必須条件でした。大学の会場だと椅子と机が一体化しているところも多いので、注意が必要です。また、受験教室まで車いすで移動するため、エレベーターがあるかということも重要でした。


長机にいすが3つ並んでいます。それぞれ床にくっついているため、移動させたりすることができない状態です。
椅子とくっついているタイプの机。大学にはこのような机も多いです。

受験をするにあたって、大学のホームページなどから配慮の申請が行えるか確認していました。申請ができる場合は基本的にそれを使用していました。

しかし、受験する模試や大学によっては申請が行えないときがあります。
そんなときは、大学に問い合わせをしたり、受験前に会場見学に行ったりしていました。

見学の際は、障害がある学生のサポートをしている学内の方が同行してくださったり、志望学科の先生が授業で使用する施設や設備について紹介してくださったりしました。その際に受験会場について気になる点を相談していました。受験時や入学後についても想像しやすくなるので、よかったなと思っています!

②外部会場で英検を受けるとき

私は過去に2度、英検を受けたことがあります。両方とも一次の筆記試験は普段通っている学校で受験したのですが、面接のある二次試験は外部の大学で受けました。

ここで、私がはじめて二次試験を受験したときの、ちょっとしたエピソードがあります……!
それは、「大学によってはエレベーターがない」ということをあまり知らなかった頃でした。二次試験の受験会場に到着してから、会場にエレベーターがないということを知りました。
英検の運営団体に電話で問い合わせた結果、少し遠方のエレベーターがある会場を案内され、あわてて親と移動しました。かなり遠くて移動に時間がかかったので、着いた頃には初めての面接への緊張がだいぶ薄れていた記憶があります。
面接自体は、扉の開閉などをスタッフの方に手伝ってもらったりして滞りなく進みました。会場の近隣にレストランがあったのですが、そこで食べた料理がとても美味しかったです!

そんな経験をしたので、二度目は事前に問い合わせをし、エレベーターや机についての確認を行って無事に受験できました。

いかがでしたでしょうか?個人的な体験談を交えつつ、受験会場について書かせていただきました。
私が受験をしてから5年ほど経っているので、現在は制度が変わっているかもしれません。また、地方や学校・大学ごとに制度が異なる場合があります。あくまでこの記事は一例であることをご留意いただけますと幸いです。

今よりも、もっとより多くの人が試験を受けることに集中できる環境が整ったらいいなと願っています。
ありがとうございました!

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