海外版・数学の教科書の中身がなかなかの衝撃だった件
前回の記事で書いた海外の教科書、見せてもらってきました。
オーストラリア系のインターナショナルスクールに通う、マレーシア在住の子が使っている教科書です。
聞けば、算数~数学で使う教科書があるものの、日本でいうところの理科や社会はそもそも授業がないとのこと。(似たようなことはやらないでもないらしいですが)
英語もプリントやオンラインで配られる資料のみなので、教科書らしいものは1冊しかありませんでした。
それがこちらです。
これ、ちょっとすごくないですか?
第一章がいきなり賃金や税、単利や複利といった経済に関する項目です。
日本の教科書とは全然内容が違います。
第二章はindex law(指数法則)やsurd(無理数)なので、まあ普通かなと思いながらさらに次を見てみると…
第10章Trigonometry(三角法)の後に、第11章Measurementで面積やら体積やら…
何か順番違わん? それでいいんか?
さらに章ごとのまとめ問題も、なかなか計算の手間がかかるものが多く載っています。
よく日本の計算力の平均レベルは欧米と比べてはるかに高いと言われますが、これだけ見ると遜色ないかそれ以上では? と思わされたり。
関数のページも、二次関数と指数関数が一緒になっています。
他にも、よくある「立体の容器に一定の割合で水を溜めていく問題」では、ひとクセもふたクセもある形のものが並んでいます。
そういえば昔読んだ『アメリカの小学生が学ぶ国語・算数・理科・社会教科書』でも、日本の教科書と違って変わった形の図形が載っていたんですよね。
例えばこんな感じです。
まあ確かにどちらも五角形なので、左のような形しか知らないと発想の幅が狭まる可能性があるのかなと。
何でも欧米のものがいいとは限りませんが、この図形の発想はマネしてもいいんじゃないかと当時思いましたね。
ところでこの教科書、目次を見てもらったら分かりますが、800ページ近くあります。
本当は全部のページをじっくり見て記録に収めたかったですが、時間と手間の都合上無理でした。
現物を手に入れる機会があれば、またゆっくりと分析したいですね。
数学に限らず、他の教科、そして他の国の教科書も非常に気になるところです。
世界の教科書を巡る旅、なんて面白そうですね。
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