【オススメ本】鳥飼玖美子『歴史をかえた誤訳』
第二次世界大戦末期、連合国側はポツダム宣言を発表し、日本への無条件降伏を要求する。それに対し、当時の日本の首相である鈴木貫太郎は「黙殺する」と記者会見で言明。この「黙殺」の語が " ignore " (無視する)と翻訳されたことがきっかけで、連合国側は日本への原爆投下に舵を切ることとなる――。
平成16年初版発行の鳥飼玖美子氏の著書『歴史をかえた誤訳』では、このポツダム宣言を巡る日本の応対と連合国側の反応を、鈴木首相の「黙殺する」という発言を軸に、誰が翻訳したのか、どうして