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Gastronomy Tourism -インバウンド-

 日本のインバウンドは国の施策を基に成長を遂げている。観光は日本の重要な成長分野として取り組まれ、2003年に518万人であった訪日外国人旅行者数は、2013年には1368万人と1000万人を突破し、2019年の3188万人まで過去最高を更新し続けてきた。

 2020年からは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大による渡航制限の影響のため、世界の国際観光客数は大きな打撃を受けたが、日本も2022年後半からは、回復の兆しが見え始め、2023年1月の白川郷には多くの訪日外国人が雪を楽しみに訪れていた。春の4月の築地の朝は連日、訪日外国人旅行者で溢れている。
 日本政府は2030年には訪日外国人旅行者数6000万人の目標を掲げており、2023年からのインバウンド早期回復、更なる拡大に向け観光関係者が一気に動きだしている、

 注目すべきは、訪日外国人旅行者が日本を訪れる目的の1位が「食」だという点である。
観光庁の「訪日外国人消費動向調査2019年年次報告書」の発表によると、訪日外国人が訪日前に期待していたことは「日本食を食べること」が69.7%で1位、「日本のお酒を飲むこと」が2位となっており、多くの訪日外国人が本物の日本食やお酒を楽しみに日本を訪れている。また、訪日中に最も満足したことも「食」が1位であり、再び日本を訪れた時にしたいことの1位も「日本の食を食べること」である。  
 「食」を目的とした旅は、世界的にも人気となっており、JNTO(日本政府観光局)が2022年発表した調査によると、世界における海外旅行の主な目的の1位はガストロノミー・美食であった。

 旅行において、その国、その土地の食は旅の楽しみの大きな要素である。
 日本を訪れる外国人旅行者へ日本の食を食べ、お酒を飲むだけでなく、日本各地域の食文化を楽しむ体験を提供すること(ガストロノミーツーリズム)は、旅行の質的向上や本物を求める旅行者に新たな発見や、高付加価値な体験を提供することができるのではないだろうか。

次回; Gastronomy Tourism -ガストロノミーツーリズムによるインバウンドの課題解決-

Gastronomy Tourism Institute
ガストロノミーツーリズム研究所 CEO 杉山尚美

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