小売り・営業の魅力
ストレスフルの小売業
スーパーの店員のぼやき、つぶやきの様なブログを見ていると中間管理職(マネージャー職)の長時間労働の事や、クレーム対応やカスハラ(カスタマーハラスメント)による心身疲労、低賃金、従業員同士のいざこざ・・色々とストレスフルな仕事なのだな、と納得してしまいます。
テレビを見ていると、クレーム客に対して土下座している店員の姿などが映っているのを見ると他人事ではないとゾッとします。
それでも、決して小売業の魅力は代えがたい対価をいただいているのです。
小売りの進化のスピード
スーパーも含めた小売店の競争の激化は留まるところを知りません。
その競争に打ち勝つには情報を仕入れて進化し続けるしかありません。
その進化速度は医療分野を上回ると言われています。
がん治療やIPS細胞など医療の進歩は目覚ましいものがあり報道を見ているとこの先どんな未来が待っているのだろう・・と感心します。
その医療以上に小売りの進化は進んでいるのです。
730万人の規模を誇る小売業で働く人(減少傾向ではあります)、それだけの市場規模だからこそ競争が激化しています。
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syougyo/result-2/h9/kakuho/gaiyo-4.html
ただ、それは購入する側の消費者の立場で見ればいいものをより安く、選びやすい、買い忘れが少なくなる、買い物時間の短縮・・・挙げればきりがないほどの涙ぐましい工夫がなされています。
そしてそれを実現する為の経費削減や効率化(作業集中や導線設計など)、裏方でも熾烈な進化が進んでいます。
営業の醍醐味
そんなストレスフルな小売り、営業をしている理由があります。
小売りだと
「ご来店ありがとうございます」
(いらっしゃいませ、という小売業もあります)
「お買い上げありがとうございました」
と言うことが普段から染みついています。
またお客様からも
「お薦めしてくれてありがとう」
「良い買い物ができたわ。ありがとう」
といった感じに、感謝され、感謝する「ありがとう」が当たり前に飛び交う小売り(営業)の文化が心地よいのです。
以前の記事で水(水分)に言葉(言霊)が反応して良い言葉かけが身体を良くするといったことを述べました。
小売りや営業では自分からも「ありがとう」を発するし、相手からも「ありがとう」を受け取るのでその効果は倍々に増えていると思われます。
そして、小売り、営業は成果がわかりやすい事です。
スーパーだと、自分が加工した、並べた、お薦めした商品がいくつ売れたか?をすぐに確認することができます。
POSを活用することで、売れたことによる利益、管理ロス(値引きや廃棄)、粗利益高まですぐに計算することができます。
自分が貢献できていることを知る事が出来、努力の成果がわかりやすいのが特徴です。
大手企業の製造業などでは、作る過程を見る事は出来てもその商品が(例えば自動車など)お客様の手元に届いている姿を見ることは難しかったりします。 自分が作った製品がいくつ売れているかをタイムリーに知ることも難しかったりするのではないでしょうか?
何気ないお客様との会話
友人や、同僚とのストレスのない会話と違ってお客様とのコミュニケーションはストレスがかかります。
気も遣えば、場合によっては謝ったり、お断りすることもあります。
それでもお客様との会話は学びがたくさんあります。
先日、高齢の女性のお客様との何気ない会話です。
その方は90歳でした。(とても90歳には見えない背筋のピンと伸びた滑舌のよい方でした)ただの雑談だったのですが印象的だったのが
高齢女性
「今日は色々と世間話を聞いてくれてありがとう。寝る前にはあなたの事をお祈りしますね」
私
「それはありがとうございます。高齢とは思えないバイタリティを感じますが何か気を付けている事はありますか?」
高齢女性
「そうね、まず、贅沢な食事ばかり食べ過ぎない事ね。そして自分を育ててくれた父母への感謝を忘れない事、特に気を付けているのはこんなところかしら。」
こんな何気ない会話です。
日頃からこんな会話がお客様と出来ている自分がとても幸せです。
帰る時に何度も私に手を振ってくれました。
従業員からは
「お知り合いの方ですか?」
と聞かれましたが、初対面です(笑)
もちろんクレーム対応やカスタマーハラスメントに近いような叱責を受ける事もあります。
それでも日頃の何気ないお客様との会話が自分のモチベーションを支えているのだと思います。
他にもスーパーで働く意義や使命のようなものを感じることがあります。
それはまたの機会に紹介したいと思います。
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