合宿文化が最も盛んな1社、RELATIONS ROOTS合宿を共創
RELATIONSは2023年時点で最も合宿を活用している会社の1つと言え、全社合宿、チーム合宿、クライアントへの合宿など、あらゆるシーンで合宿を活用しています。(他に合宿が盛んな会社があったら教えてください)
また、2022年ホワイト企業大賞のパーパス経営賞を受賞し、ホラクラシーをベースとした自律型組織で運営しています。
ご縁のきっかけはnoteで素敵な合宿をしているのを拝見し、シェアさせていただいたらTwitter(現X)で代表の長谷川さんと繋がり、意気投合し、一緒に合宿を創りましょうという展開でした。
今回特徴的なことがいくつかあり、
・合宿人として請け負うのではなく、もてけんが合宿ロールの一員として一緒に企画
→RELATIONSのこれまでの文脈も捉えつつ変化をつくることが求められる
・自分達での合宿、クライアントへの提供と、合宿慣れをしている
→もてけんどんなもんじゃい、と試される
・2泊3日という長丁場
→時間をたっぷりと使える
場所は八ヶ岳エリア、清里高原の清泉寮
これまでの合宿では、ROOTS合宿で会社のルーツをみんなで探求し、味わうといったこと、RELATIONSの言葉でいうと「耕す」をやってきていて、
今回、合宿人もてけんを巻き込んだ背景としては、
そろそろ過去のルーツを消化するモードから、これからの未来を描きたいという声が出てきたというのもあります。
今回の合宿の経緯はRELATIONSのこちらのnoteにまとめていただいています。
ということで、隔週の企画MTGから始まっていきました。
企画MTGでは、必ず最初に「チェックイン」で各自がどんな気持ちであるかのシェアからスタートし、
今組織ではどんなことが起きているのか?というそれぞれからの見立てを出した上で、どんな意図でどんな合宿にしていこうか?という流れでつくっていきます。
day1の最初はやりたいアクティビティを選択
森の散歩、ディスクゴルフ、セグウェイの中から、やりたいアクティビティを選んで参加します。
私もてけんは、やったことのないことを体験したいという価値観が強く、迷わずセグウェイを選択。
最初はバランス取るのが難しく、グラグラして不安定でしたが、慣れてくると自分の意のままに動けるようになるこのコンフォートゾーンが広がる変化が面白かったです。
それぞれがアクティビティを楽しんだ後、清泉寮に集まり、合宿のチェックインに入っていきます。
チェックインは、通称みんぐる(みんなでグルグルの略)で。
呼んで欲しい名前、自分が好きなこと、合宿への意気込みを出会った人とペアでお互い紹介しあっていきます。40人程で自己紹介の嵐が起きる時のエネルギーがすごいです。
その後は、大切にしている価値観にまつわるストーリーテリングです。好きで夢中になったことのストーリーを語り、聴き手は価値観につながりそうな言葉をポストイットに書いてプレゼントしていきます。
人や組織に関する学びが旺盛で、対話文化、合宿文化があるRELATIONSで意外だったのが「個人」の視点です。これまでは関係性を扱ったり、出ていない声を拾うということはやってきているのですが、
自分個人として人生や仕事でどんなことが大切なのかの価値観や、個人としてはどんな未来に行きたいのか?はこれまであまり扱ってきていなく、新鮮だったとの声も出てきていました。
実現したい未来を描くためには、価値観や強みなど、個人が何を大事に生きているか?未来どうしていきたいか?という個人のテーマを扱うことが大事と考えます。
夜の時間から生まれた ソングストーリーテリング
今回は2泊3日という長丁場なので、時間をゆったりと使うことができます。と思っているとあっという間に時間は過ぎてしまうのですが。。
day1の夜は、飲み会となりますが、放っておくといつもの飲み会になりグループで固まってしまうということが起きがちです。
そこで、どうしようか?と考えた所、
音楽配信のspotifyで、自分の思い出の1曲をリクセストしてもらい、掛けていくというもの。
これが大いに盛り上がり、その曲を聴いていた当時感じていたことをストーリーと共に語りながら、曲をみんなで味わうことで、その人の生き様ルーツを感じるという何とも豊かなひと時でした。
「RELATIONSの飲み会で、みんなが同じ方向を向いてるなんて初めてですよ」
なんて声が、出てきたのが意外でもあり面白かったです。
2日目:理想の未来へ行くために大事なことを解消していくことに
朝のウォームアップで、身体を動かしたり伸ばしたりしてからは、2日目のメインである未来年表で、理想の未来を描いていきます。未来年表ではポジティブな未来を出し切った後は、こうなっては嫌だというネガティブな未来も出していきます。
いつもだと、みんなで理想の未来を体感してから、嫌な未来を体験していくのですが、今回は人数の多さと私もてけんの直感から、ポジティブ・ネガティブの未来のどちらを先に体感したいかを選んでもらってそれぞれのポジションに立ってもらうようにしました。
意外にもネガティブな未来の方から体感する人が多かったのが印象的でした。
そして一度に、それらの未来が訪れたという想定をインプロ(即興劇)で演じて体感していきます。ネガティブが多かったのもあり、ポジティブな未来もネガティブに引っ張られる感じが印象的でした。
その時、ある人から「未来でも本音で話そうよと言ってたら嫌だなー」とポロッと声を挙げてから、そこからこれまで出したいけど出しにくかったであろう声が次々と出てきて、感情的なる人もいてヒートアップしていきました。このままどうなってしまうんだろうと思いましたが、そんな時、後ろで椅子に座って傍観している3人がいて、ソワソワしているのが気に留まりました。
ここだ!と思い、その後ろのソワソワしている1人に「今、どんなことを感じていますか?」と振ってみると、前に進みたがっているのに、なかなか進まないもどかしさを感じているような声が出てきました。
その声が出てからは、より本音で対話するようになり、場が一気に深まっていったのを覚えています。
今思うと、この合宿のハイライトの1つだったなーと印象に残っています。
REATIONS Nightでもとことん仲間と向き合う
1日目は想い出の1曲のストーリーと過去に回帰するのに対して、
2日目の夜は、RELATIONS Nightとしてよりパーパスやビジョンに向かうような場づくりをしました。
まずは焚き火を囲みながら、映像を壁に、レーザー照明を森に映し、ミュージシャンの2人がギターで歌って盛り上げます。
「ええ会社をつくろう」というテーマで、とても素敵な時間でした。
その後の時間は、放っておくとグループで固定化する傾向があったので、白紙に「この時間は何について話したいか?」のお題を出してもらって、そのお題について話したい人が集まって話すようにしました。
こうすることで、なんとなくではなく、このテーマについて話したいという人が集まることで対話は盛り上がり、このグループは何について話しているのかが、外からも見えることで、輪に入りやすくもなります。
あまりガチガチにコントロールせず、場に委ねてしまうのがポイント。
そうすると、さすがは対話好きのみんなは、話すこと話すこと。一体どれくらい話すんだというくらい夜な夜な話してました。
3日目:現実に向き合ったからこそ生まれた未来へのエネルギー
合宿人ではなるべく、色々な人の個性が開く出番を作りたく、タレントのそうが厚いRELATIONSでは、朝の体操のお兄さん・お姉さんをどうしようと思っていたら、食事中にたまたま目が合った人にお願いすることに。
最初はできませんよーという感じだったのが、背中を押して始まると、広いはらっぱで自由に身体を動かし、みんなの動きが自然と一体となっていくムーブメントのワークをやっていただき、素晴らしかったです!
こういう突如無茶振りをした時に、その人の才能が発火するのが僕の合宿での楽しみの1つでもあったりします。
昨日さんざん話したのか、スッキリ軽くなったのか、今度はみんなで一緒に理想のポジティブな未来のポジション行って体感した所、すごくいいエネルギーで未来の感覚を感じていました。
昨日、散々話し切ったことも効いているのだと思います。
その後、理想の未来に向けたテーマ対話で、たくさんのテーマが出てきて、テーマごとに好きな場所で対話していきました。まだまだ仕掛けは続きます。テーマ対話の1つで、理想の未来に向けて大事にしたいこと(≒バリュー)についての対話の様子を見ていると、出てきた意見を全部拾うような傾向が見られました。
こうなると、全部大事で決められないともなりかねません。そこで、投げかけたのが、その場で決めてもらうということ。
時間内にバリューの素を、上位3つに絞ってもらい、1,2,3と順番をつけてもらうようにあえてしました。
制限時間内で話し合って大事なことを決めるという慣れない体験でもあり、これはいいトレーニングにもなります。
ここで出てきて盛り上がったテーマが「覚悟」です。
理想の未来に向けたテーマ対話はお好きな場所で
ここまでで、理想の未来のワンシーンを共体験し、ラストは、理想の未来に行くために、話したい・決めたいテーマを出して、各テーマに参加者を募り、テーマごとに対話をしていきました。
各テーマ、とても高い熱量での対話が繰り広げられ、これもまたゆるっと話しておしまいにならないよう、この短い時間での決定事項と、次のアクションまでを決めていきました。
そして最後は、また個人のテーマに戻り、ここまでの合宿で様々な体験をした中で、理想の未来に向けて自分はどんなチャレンジをしていくのか?を3人1組で、好きな場所で(歩きながら)ブラッシュアップしていきました。
これも最近の合宿では大事にしていて、未来に向けてなんでもできることからやってみましょう。と締めることもあったのですが、これだけだとまだまだなんです。理想の未来は現状からの地続きではないため、チャレンジが必要になります。今からできる第1歩のみでは、ちょっとやったら満足して辞めてしまうなど、すぐに日常に戻ってしまいます。
そのため、出したチャレンジを、もっとできるでしょう!とプッシュし合うことで、ブラッシュアップされていくのと、お互いのチャレンジを応援し合うという流れもつくることにつながります。
そして、最後のチェックアウトは40人で円になって1人ずつ、
・この合宿での印象的なシーン
・理想の未来に向けたチャレンジ
を1人ずつシェアして、閉じていきました。
40人ともなると、とても長くなりますが、とても豊かな時間になりました。
毎月の1dayのハーベストミートアップでの振り返り
RELATIONSが素晴らしいのが、
4-6ヶ月に1回の全社合宿の他、月に1度、ハーベストミートアップという場で全員が集まります。
合宿の勢いを続けていきたかったので、「合宿その後」というテーマで時間を捻じ込んでもらうことにして、合宿その後のチャレンジの振り返りと、
合宿の3日目でやった、テーマ出し&対話により、さらに理想の未来へと具体的に進んでいっています。
そのテーマの1つに「次の合宿場所は?」というのが挙がり、早速次の合宿地が沖縄の宮古島に決まりました。
RELATIONSの合宿を起点とした勢いと組織文化の旅の続きを一緒に創っていくのが楽しみです。