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悪が栄える会社

毎日クズを相手にしていて改めて自分自身について発見した部分がある。

相手はクズでしかないが、そんなクズを相手に感情を揺さぶられてしまう自分は未熟なことを理解せざるを得なかった。

大したプライドなんてないと思っていたが、やはりおかしい人間を目の当たりにし続けると「こんなのはおかしい」って強い感情がある。

「こうあるべきだ」みたいな善意からくる改善が通らないことが続けば、やはり相手の言うことを聞きたくなくなる。

これがおそらくプライドと呼ばれるものに違いない。

こんな矛盾を抱え続けているため酷い精神状態だ。

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何と言うか視界にモヤがかかったり、視界が歪む感じだろうか…

もやもやした状態なのでいくらでも表現の方法はあるが、胃の中で蛇がのたうっているような感覚であったり、霧の中で何匹の蛇かと戦っているような感覚だ。いやこれは錯覚か。

足元が崩れていくほどの感覚ではないが、どこへ行くともできないこの腹持ちの悪いもどかしさ。

行き場のない心の内側と外側の神視点で見ている二つの風景が入り混じる。気持ちの悪い俯瞰風景のようなものが確かにある。

感情を押し殺し続ける日々 。

感情を押し込めるにはかなりのエネルギーが必要なため、忘れなければ人間の心と呼ばれる何処にあるともわからない場所がどうにかなってしまいそうな気さえする。

忘れるために何もかもがどうでもよくなっていくような感覚、そうすることでしかまともな精神構造なのかあるいは開放感が得られないというのだけははっきりとしている。

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悪逆の中に身を置くには、心を葬り、ただの機械人間として、組織のボルトナットとして働くべきだということは理解している。

だからこの感情はおそらく子供じみたエゴや遊びの延長なんだろうということも理解している。青さなんだろうなとも思う。

リターンはえられないリスクだけをとっている環境の中で、ひたすら仕事に没頭している没入と言われる状態を続けることは、また別の不幸でしかない。


会社で意見が言える立場の人間が結果を出していないのを見るに、組織が作り出した心理的な牢獄は何も生み出さないことを証明した

そして結果を出しているのはまともな少人数の辞めていった人達だった。

やりたい奴にやらせておくっていうのは正しそうな気はするけど、嘘を嘘と見抜けない奴に成果を出すことは難しいというのも事実なんだろう。


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