自分の経験を活かすこと その2(支援者向け)

前回は、多くの支援者が陥りがちな、

支援者の知識や経験を通したアドバイス

でぼ失敗について、書きました。

今回は、そのような失敗に陥らないために

どうしたらよいかを書いてみたいと思います。

アドバイスや情報提供が必要なケースとして

「法律や制度として、決まっているもの。」と

支援者として「望ましいと思われる行動。思考。」

おおよそ、この2つに分かれます。

例えば、相談者が

「会社で上司からパワハラを受けているけれども、やめてくれないし困っている。」

というような相談が来たとしましょう。

支援員はどのように応えていけばよいでしょうか。

支援員「会社で社長に相談しなさい。うまくいかなければ労働局で助けてくれる制度があります。」

相談者「わかりました。」

いかがでしょう。うまく応えていますでしょうか。

一見、うまく答えられた相談のように、見えますし

この、やり取りだけで済む場合もあります。

しかし、多くの場合は、このやり取りだけでは済みません。

なぜでしょう。

相談者には色々な思いがあります。

例えば、このような事例では

「それは、知っているけど、そこに相談できないからあなたに相談しているのでしょう!」

「労働局や労基署に言えるなら苦労しない。会社にバレたらどうするの!」

というような、思いがあったり次の行動に移せない、

何らかの原因があります。

今どのような思いで相談してきているかを理解すること。

そして、理解したうえで、このような方法があるという

提示を行っていくことで相談者は初めて

「わかったうえで、アドバイスをくれなら、そうするしかないかもしれない。」

「私のことをしっかりわかったうえで、アドバイスしてくれているなら、やってみよう。」

という、相談支援者のの提案を受け入れる心の準備ができるのです。

そして、アドバイスするときは

アイメッセージと検討相談者自ら考えることを促すメッセージで、

相談者が自ら決めていくことを促してみる。

そのような、姿勢が大切です。


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