シュリスペイロフ宮本

シュリスペイロフというバンドのボーカルとギターをやっている。

シュリスペイロフ宮本

シュリスペイロフというバンドのボーカルとギターをやっている。

最近の記事

解決しない物語 弾き語り音源

しずくが落ちているポタポタと 広がり大きくなる 果てない宇宙 大げさね 心に刺さった針は 刺さったままで 破れたところを縫う その時に使えるだろ 物語は終わらないよ 僕が読んでる 小説や漫画のように 解決しないからね ⚫︎iPhoneで録音した弾き語り。 ※子供が寝てるので小声です。

    • 解決しない物語 歌詞

      しずくが落ちているポタポタと 広がり大きくなる 果てない宇宙 大げさね 心に刺さった針は 刺さったままで 破れたところを縫う その時に使えるだろ 物語は終わらないよ 僕が読んでる 小説や漫画のように 解決しないからね ⚫︎iPhoneで録音した弾き語り音源の歌詞です。

      • ぬくちゃんとキャンプ 2

        『なるほど、それで夜空を破ってここに来たってわけなんだね。』 ぬくちゃんはすぐに納得していたが、俺は美人が話す不思議な話に頭が混乱していた。 『とにかくアンタはどこにでも居たってこと?過去にも未来にも現在にも。』 『なんとなくわかってくれたみたいね。そんな感じ。』 『まずは私を観測する人間がいないと私は形を持てないから、あなたの好みの容姿であなたの上に落ちた方が上手くいくと思ったの。』 確かに好みではある。 お付き合いしたいとも思う。 『私はあなた達が取捨選択する

        • UNTITLED 1

          ひとつから ふたつに分けて ずいぶんと はなればなれだなぁ おきて、ねる なにも無かった 口に入れたまま かくしておいた 雨音は両手にひとりと自由を持って ただ名前を言って僕を幽霊にした

        解決しない物語 弾き語り音源

        解決しない物語 弾き語り音源

          ぬくちゃんとキャンプとキノコスープと裂け目

          すっかり夜になっていた。 川のせせらぎと焚き火の音が耳で遊び、キャンプ感を何倍にもしてくれる。 キャンプなんて何年ぶりだろう。 ぬくちゃんはテントを立てるのも火を起こすのも手際良くひとりでこなして、料理まで作った。 俺の出番は無かった。 『ちっくんは座ってていいよ』 俺はそういうの面倒だし、ぬくちゃんはそういうの好きだからお互い特に文句もない。 ただ火起こしは楽しそうだったからちょっとやりたかった。 ぬくちゃんが作った料理を沢山食べて、最後キノコスープを飲んで椅子に座った。

          ぬくちゃんとキャンプとキノコスープと裂け目

          ゆきこさん

          玄関を開けたら春の匂いがした。 嫌いだ。 心の奥底から溢れ出てくる切なさみたいなものを受け止めきれない。 何かを思い出すわけでもなく、これからの始まりにワクワクするわけでもなく、ただキラキラとしたこの何かを肯定的に感じる事が今の私にはできない。 マスクをして駅まで歩く。 身体が重い。 いろんな人に抜かれていく。 コンビニに寄っておにぎりを買い、マスクをアゴに引っかけて、モグモグと食べながら電車を待つ。 電車が来るまでには食べ終わると思っていたが全然残っている。 仕方なく食

          腐った雨が降って、僕らは少しづつ錆びていく。(2)

          ベッドの上で目を覚ました。 眠ってしまう前に目の前にノイズが走って その後視界が真っ赤になり、意識を無くした。 『げへへ、目を覚ましたかい?』 買取り屋のオヤジだ。 『なんで俺は、、、』 『いやあ、アンタのとこの犬が俺の所に来て吠えるからよぉ。着いてったらなんか倒れてるから店に連れて帰って修理してやったのよ。悪ガキが部品でも盗もうとしたんじゃねえかな。』 犬がベッドに顔を乗っけて俺を見ている。 『気になってたからそのボロボロの人工肌も治して置いたよ。』 自分の体を見てみると新

          腐った雨が降って、僕らは少しづつ錆びていく。(2)

          ゆきこさん

          …でね、なんでか一緒に公園で飲むことになって吉田さんの声とか微妙に鼻が丸いところとかベンチに体育座りみたいにして座るところとかなんかいいなーって言うか好きかもなーって。その日はそのままじゃあねってそれぞれ帰ってさ。で連絡する用事も無いしどうしようかなって思って、吉田さん彼女いるかなとか全然知らないし。何日か経って向こうからLINE来てデートして付き合うみたいになったの。 『ふーん、そうなんだー。』 一応聞いてるよ的な感じで対応しようと思ってたけど長いしつまんないしだいたい吉田

          腐った雨が降って、僕らは少しづつ錆びていく。

          この星にはもうそんなに人は居ない。 ほとんどの人はずいぶん昔に違う星に移住してしまった。 僕はここに妻と娘と居る。 何故この星に置いていかれたのかよくわからないが、お国さまのなんらかの基準で落とされたのだろう。 妻も娘も実際に存在するわけでは無い。 僕の首に埋め込まれたチップが見せる脳内の記憶映像だ。 あの戦争に僕が出兵する前の日。 妻と娘はその日に閉じ込められている。 笑っている、そして泣いてもいる。 それ以前の映像はない。 何度見ても悲しいのに涙は出ない。 涙はとても高価

          腐った雨が降って、僕らは少しづつ錆びていく。

          『遊園地は配信』セットリスト20201025

          1.かじられている 2.ハミングバードちゃん 3.愛は不健康 4.つまんないね 5.わたしをみつけて 6.檸檬 7. feel empty 8.カールフリードリッヒの時間旅行 9.下着と日々 10.水の中 11.朝ごはん 12.孤立した街 13.着地 14.アパートメントの宇宙 15.働きたくない 16.ルール 17.カノン ーENー ●ガール ●Daydream old dog

          『遊園地は配信』セットリスト20201025

          『シュリスペイロフ初無観客配信ライブ!!』『遊園地は配信』

          楽しくなりそうだぜ。☆シュリスペイロフ初の配信ライブ決定!☆ 『遊園地は配信』 10月25日(日) 新宿 red cloth START 20:00〜 視聴料金 ¥1.500 ◾︎チケット発売中! URL:qumomee.toos.co.jp/products/1025_… ※アーカイブ:11/1(日)23:59まで お楽しみによろしくお願いします!

          『シュリスペイロフ初無観客配信ライブ!!』『遊園地は配信』

          緊急事態宣言のゆきこさん

          昼寝から目が覚めた時 圧迫されてた目の玉の毛細血管に血が流れ出しているのか天井でチカチカとアニメーションが始まった。 ボールペンで描いたような細い線で何がどうなっているかわからなかったが、コミカルな動きでしばらく見ていた。 自粛。 不要不急の外出以外は控えてください。 緊急事態宣言。 仕事は休み。 実家に帰りたいな。 症状が無いだけで私もコロナに感染してるかもしれない。 んー。 やる事がない。 やる気がおきない。 何件かLINEが来ていた。 地元の友達、前の彼氏、ちょっと

          緊急事態宣言のゆきこさん

          仮面ライダー

          あきらめていた。 何もかもあきらめている自分にうっとりとしていた。 心臓の中心から憂鬱は滴れて腹の上辺りに溜まっていく。 身体を動かすのが億劫でたまらない。 なんとか起き上がり水を飲み換気扇の下でタバコを吸う。 3本目を吸い始めると吐き気がした。 もったいない気もしたが仕方ない、途中で消した。 残りはあと一本。 また買いに行かないと。 お金あったかな。 その時iPhoneがブルブルと震えた。 「高梨優奈さん」 と登録された名前が出る。 『えっ!』 思わず声が出た。 2年くら

          列車

          旅をしようと思った。 自分探しの旅とかそういうことではなく、ただ単純に女の子に振られたからだ。 自分探しの旅より恥ずかしい。 半同棲状態だったのもあって、近所のスーパー、コンビニ、踏切の音、電車の音。 全てが彼女を思い出させる。 もっと言えば部屋自体。 近所を歩いていると彼女を思い出させるきっかけがありすぎる。 いろんなところに彼女がいる。 何故彼女が離れていったのかはなんと無く分かってる。 けどLINEで『もう会えません』では心の整理がつきません。 別れ話ってもっと面と向

          ぬくちゃんとちっくんの冒険のようなもの。

          見たことのない街。 奥にはまだ作られていない真っ白な景色が広がっている。 そこから先は行けないらしい。 後ろから話しかけてくる男。 『よお、ちっくん』 見たことない男だが俺のことを知っているらしい。 『あ、そうかここでは顔も体もちょっと違うんだよ。わかんないかな俺だよ』 目を細めてしばらく見て記憶が蘇ってくる。 『ああ、ぬくちゃんか。そうだ、またここにきたんだった。にしてもなんで違う奴になってんの?』 『厳密には違う奴ではないんだけどな、そういう意味ではちっくんも全然違うよ。

          ぬくちゃんとちっくんの冒険のようなもの。

          COLONY

          散歩に出たら心臓の真ん中に何か重いものがくっついたような感じで体がだるくなって歩くのがしんどくなった。 そして悲しくなった。 今更になって実感のようなものを感じた。 昨日のコロニーの閉店のお知らせツイートをみて少しずつ実感が湧いてきたのかもしれない。 思い出した順にエピソードを書いて行く。 リリースワンマンの時だったか 『やっちゃったんだから責任取らないとね』 小野寺さんは下ネタっぽく言った。 いまの俺たちに責任など取れてるのかはわからない。 企画ライブの事でコロ