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その繁殖力、分けてくれ

不妊治療をしながらガーデニングしていると、「その繁殖力、分けてくれよ!」と羨ましく思う場面にたくさん遭遇する。

最たる例が多肉植物だ。

親株・子株と呼んでいるが、簡単に言うと、彼らは自分の体に子どもを産みつける。

もちろん水やりなど毎日お世話をして、親が立派に成長した上で子どもが誕生するのだが、にしても、ものすごい繁殖力。

右側の親の根本から双子が生えてきた
親の下から小さな子どもがひょっこり顔を出している

しかも、子どもは1人や2人ではない。こちらの子宝草は文字どおり子宝に恵まれ、1つの親の葉から何十人も小さな子どもが生まれる。大家族だ。

葉の先端に小さな子どもたち

なんて羨ましい。私にも分けてくれないかと思いながらお世話をする。

植物だけではない。虫たちの繁殖力もいまわしいほどに羨ましい。(この先に虫の写真は出てこないので、安心して読み進めてほしい)

たとえば、ハダニ。高温且つ乾燥した場所を好み、葉の裏にくっついて養分を吸い取る厄介な害虫だ。

我が家は強風のベランダなので、ハダニにとって絶好の繁殖地。彼らは1日に数個~10個程度の卵を産み、一生で100個程度の卵を産むらしい。

しかも、それが僅か10日前後で卵から成虫になるっていうから驚きだ。

葉の裏にハダニがいると表に点々がつく(表から虫の姿は見えない)

今週うちのベランダは全域にハダニが広がっていた。仕事が忙しくて植物を観察できていなかったうちに、株全体にハダニが繁殖していた始末である。

心底 羨ましいんだが・・・!

生命は子孫を残そうと必死だ。それは人間も植物も虫も変わらなくて、ただその繁殖力のパワーバランスにはいろいろ考えさせられる。


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