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**休憩** 『洗面器でヤギごはん』 石田ゆうすけ / 幻冬社文庫 2012

こんにちは!40代ワーママのKです。
普段は仕事で読んだビジネス本について
書かせていただいていますが

今回は、記念すべき\10冊目/の投稿。

私の個人的に好きな本をご紹介します。

世界9万5000km自転車ひとり旅の
食事事情を綴った『洗面器でヤギごはん』

田舎育ちで世間知らずだった私にとって
本のなかでしか出会えない、衝撃の世界。

著者は自転車でひとり
アラスカからアメリカ大陸を縦断し
飛行機でヨーロッパに飛んでアフリカ南端まで
そこからロンドンへ飛行機で戻り
ユーラシア大陸を横断して日本へ帰還。

その間なんと、7年!!!

そして自転車で旅しているので
とにかく行った先で現地のどんなものでも
美味しそうに食べる、食べる、食べる。

冷凍グズグズ野菜に極彩色のケーキ
衛生的にかなり問題のありそうな話もあれば
山奥で出会った御伽話のような焼きたてパン
海でウニ取り放題のウニ山盛り丼
サハラ砂漠で受けたお茶のもてなし
などなど

読み進めるたび、想像が膨らみます!

そして世界各地の風景、出会い、危機と人情。

ちなみに
タイトルにある洗面器でヤギごはんとは
アフリカ・セネガルの屋台で出会った
″リソース″と現地で呼ばれるぶっかけ飯。

同じセネガル国内でも
都会のリソースは魚と野菜の旨みたっぷりのスープがかかったもの。
内陸にいくにつれ、米は泥臭くなり、スープの具は貧しくなる。

日本大使館の領事は、衛生上の問題から
現地の露天で食事をしてはいけないと言うが
旅慣れた筆者は意に介さない。

田舎の屋台で食べたリソースは
洗面器のようなうつわに
強烈なニオイのヤギ肉が二、三片。
化学調味料で味付けされた
旨みの感じられないスープ。

日本でなら、ふた口で食べるのをやめる
と思えるようなそれを、現地の人と並んで
すごい勢いでかきこむ筆者。
現地に溶け込んで旅する充実感、満足感。

私が男性だったら
こんな生き方に憧れたかなぁと思いながらも
絶対選択しないなと思い直し。

だからこそ本で、読む価値があるのですが。

忙しいを言い訳にしばらく旅行もしてないけど
もともと出不精だし
旅行記を読んで満足してしまう。
だから旅行記は好きです。

いろんな世界があって
いろんなことをして生きて行ける。

自分が囚われている狭い世界をひととき忘れ
少したくましくなれたような気になる
私にとっての大いなる気分転換の本です。

※何回も読み返してたからか
 本のカバーが行方不明です
 (理由にならない?)


ではまた。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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