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一生モノの勉強法、全部まとめました。

【超訳】場当たり的な知識は役に立たない。相手、仕事、社会に役立てることから逆算して勉強すべきだ。

「新版 一生モノの勉強法 ―理系的「知的生産戦略」のすべて」鎌田 浩毅
超訳まとめシート

教養ある人、頭がいいと言われる人に共通している点がある。それは自己満足ではなく、他己満足させるための勉強を徹底している点である。以前、レビューした「頭がいい人の話し方」と共通した結論である。

ガリ勉ではなく、自分の知識をどうやって他人や社会に貢献できるのかを突き詰めて考えていける人たちこそ、本当の教養人である。本著では、それらは決して天賦の才ではなく、突き詰めた好奇心と習慣、意識の差だけの違いであることを教えてくれる。その学習方法をポイントを紹介していきたい。

知識→アウトプット→教養のサイクル

一番大切なことは、知識の習得である。今、自分が必要な業務と周辺知識を徹底的にインプットすること。当たり前だが、ここは見落としがちである。自分の携わる商品、業界、サービスに関する専門知識は徹底的にインプットするという段階を抜きにして、スキルやテクニックを学んでも効果半減に過ぎない。この知識があることが信頼につながり、周囲の協力を仰ぎやすくなり、幅広い関連知識や洞察を身につけることができ、教養につながってくるという構造だ。教養を学ぶことは、教養本を読むことは逆に遠回りになるという逆説的な結果を生む。

コンテンツ→ノウハウ→ロジカルシンキングを経てアウトプット

ここでいうコンテンツとは知識である。ノウハウは仕事の段努力、ロジカルシンキングはプレゼン力に該当する。基礎がしっかりしていないもの段取ったり、ロジカルには説明できない。一番重点すべきはコンテンツの収集である。「今何のためにこの知識を得ているのか」「この本を読む目的は何か」という自分の状態を振り返ることで効率のよいコンテンツの会得ができるというわけだ。ノウハウ・ロジカルシンキングとは、例えば15分の話をするとき、3分×5つのエピソードに分割して相手に聞きやすい構成を意識することだ。自分の仕事を分解することで、この三要素は全て習得することができる

勉強のスキル

ここでは代表的なものを紹介したい
・メモは書き直さない(ありとあらゆることを書き留める)
・遊びは仕事と違うことをやるが大原則(世間を知る)
・散歩(体力作りと一挙両得)
・酒席は2時間が限界(旅先で飲む回数を増やす)
・教養番組から専門家の知恵を盗む(お気に入りは2回以上観る)
・可変式ルーズリーフの活用(表のみ使用。裏はオプション用として確保)
・本棚は2割の余白を作る(愛蔵は本棚、死蔵は積読。逆にしない)
・退屈の良さに慣れるため、古典を読む
・新聞は1紙、1日10分以内で十分

本書は2009年の東洋経済執筆記事のリニューアル

いかがだろう?15年前といえど全く古さを感じず、むしろIT化が進んだいまこそ、効率的に仕事をこなせるノウハウばかりだ。また、筆者が最後に述べているのは、「自分なりにカスタイマイズする」ことの必要性だ。これらの原理原則、筆者の経験を下敷きにぜひ、応用してみることをお勧めしたい。

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