SDGsという第二の大転換(2)ポランニーの大転換
『大転換』という著書はご存知カール・ポランニーの名著です。
ここでは、あらゆるものが市場で売り買いされる商品となったことを「大転換」と呼んでいます。例えば、人間の労働が労働力という商品になる。自然が「土地」という売買される商品になる。貨幣も金融商品となる。
なんでも商品になる。貨幣も自然も人間も…
実は人間自身は早くから「奴隷」として強奪して売り買いできる「商品」となっていました。いや、それまでは「商品」というより、奴隷とは、程の良い労働力、コマ使い、官吏、手下、慰みものなどで、積極的に売買するものではなくて、戦利品として欲しければ奪い取るものだったかもしれないですね。奴隷を主に「商品」として売買するようになったのは、やはり西洋が奴隷貿易に乗り出した近代の「大転換」からだったと言った方が良いのかもしれないです、ポランニーにならって。
話を先に進めます。
このポランニーの「大転換」をまとめるとこんな感じになります。
有名な3種類の交換形態の話です。
『大転換』より後のポランニーの研究、特に文化人類学の分野の研究を深めてきた『人間の経済』などの論考により詳しく書かれています。
これに関しては以前も他の場所で述べてきているので、詳しくはそちらを見てください。例えば、こちら。
ここでは、「SDGs」に関して、話を進めます。
(下記に続く)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?