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180_昔話18

昔話18 ピザバイトの話③
普段自分語りする機会ってあまりないと思う。語ったとしても話がバラバラになっちゃったり、聞いてもらえなかったりしますよね。なので興味がある人だけ読んでくれればいいし、長いから飽きちゃうかもしれないけど興味を持ってくれる方のために一生懸命伝えていきます。

昔話17の続きになります。


勤続年数ばか歳上

どこにでもあるようなありきたりな話ですが。
どこの職場にも、アルバイトにもそうでなくても、その場所に長年勤めている人がいる。女性はお局とか言ったりもするが、男性版では、老中や長老と言ったりするらしい。
あまり大きな声では言えないが、そんな老中のような勤続年数ばか歳上が私の働いていたピザ屋にもいた。

勤続年数ばか歳上は、他の店舗で10年以上勤めて一度就職したのちクビになり、私の働いている店舗に勤めることになったらしい。なぜこの店舗なのかと言うと、店長と勤続年数ばか歳上は以前働いていた店舗で親交が深かったためだ。年齢は30歳で就職したところを辞めてきたのでフリーターである。10年も働いているのでもちろんバイトリーダーのレベルだ。

私は以前働いていた店舗での実績があるため、この店舗にバイトリーダーのレベルで入ってきた。勤続年数ばか歳上(以下、彼)は私の入る一月前から働いていた。

私は入った当初からバイトリーダーのレベルだったので、指示を出す立場だ。しかも、彼以外みんな年下で後輩だったため、後輩がわからないことがあれば、私か彼か店長に聞いてくる。
彼はフリーターで30歳で男性で10年以上も実績があるため頼られることは当たり前なのだ。さらに、身長180cm顔は整っていて肌は綺麗で体は引き締まっているときたもんだから好印象に決まっている。

しかし、彼にはその好印象をかき消してしまうほどの難点があった。
それは、心が小学生と言うところだ。
もう本当に子供っぽいのだ。代表的な話だと、自分の話しかしない、働かない、横領する、自分のターンじゃないと嫌な顔をする、女性に振られたら泣くなど、もうあげ出したらキリがないほど。


あと、子どもっぽいとは違うかもしれないが、後輩におごらせると言うとんでもない事件があったらしい。

ちょっと上から解説させていただきます。
自分の話しかしない、と言うのはもうそのまんまのことだ。休憩中や就業後などにおしゃべりをする時間があるのだが、そこで人の話は聞かずにずっっっっっっっっっと彼の口は動き続ける。しかも、長時間拘束されてしまうために非常に疲れる。私は初対面時に仲良くなろうと思い、終業後少し話そうと軽い気持ちでお喋りしていた。気付いたら朝5時になっていて、深夜に3~4時間ほどおしゃべりしていた。長い、つまらない、終われないの3点セット。つまらない話にも、気持ちのいい相槌で付き合って、さしすせそをフル活用して褒めて気を遣う。私はそれ以来すぐ帰るようにしていたが、後輩たちは餌食にされていたらしく被害の声が跡を立たなかった。

働かない、と言うのもそのまんまだ。私の働くピザ屋では、バイトリーダーのレベルであればピザも作れるしデリバリーも出来るしとオールラウンダーで無ければならない。もちろん彼もすべての仕事はできるのだ。しかし、彼は働かない。特にデリバリーは全くしなかった。私や店長が出てくださいと言ったら渋々準備して10分かけて着替えて出ていく。私と行うときはなかったが、締め作業時には掃除をしないらしい。ここまでくるとすごいよね。

横領する、と言うものはバイトリーダーならではの犯行だ。バイトリーダーになると店長代理の仕事をするようになり、在庫管理、勤怠管理、精算の管理をする。閉店後に店舗にあるお金から店舗にもともとあるお金を引いた金額が当日の売り上である。誰かがお釣りの渡し間違えをしたりするのでお店のお金がプラマイ0になることはなかなかない。そのお金がプラスになった時、彼は常習的にお金を盗っていたらしい。後輩がいる目の前でやる。どういう気持ちでやるのだろうか。

自分のターンじゃないと嫌な顔をする、というのは、自分の話しかしないのと繋がっている。自分の話をできないと嫌な顔をしてしまうのだ。当時、何人かでおしゃべりをしていて私のターンが来たときにあえて彼にだけ話を振らなかった時がある。彼はずっと喋らずに嫌な顔をしていたな。まあこれはあえてやったし私が悪いのだけれど、どんな時でも喋ってないと嫌な顔になってしまうのだ。

女性に振られたら泣く、というのは泣いたのだ。わんわん泣いていたらしい。そりゃ思いを寄せて尽くし切った相手に振られたら泣いてしまうのはわかるが、もう確実に成功しない、勝ちの見込みがない場合でも当たって砕けてしまう。

彼は自分の立場も分からずに、10歳も年下の後輩たちと遊んでいい気になっていた。後輩たちは気を遣って機嫌を損なわないように石橋を叩きまくって発言していたのだ。そんなものが本当のコミュニケーションになるのだろうか。

後輩に奢らせるという話だが、当時高校生だった後輩と彼など4人でカラオケに行ったらしい。彼はバイトリーダーでフリーターなのだからまあまあ収入はあったはずだ。しかし、お金の計算が不得意なのか分からんが、常にお金がなかった。まあ見えはって新宿に住むもんだから家賃を払うことが精一杯だったんだろうな。カラオケの会計時に現金は全くなくクレジットカードしか持っていなかった彼は、高校生の後輩に、「稼いでんだろ〜奢ってよ」と決め台詞。一瞬言葉を失ったが、先輩の言うことを素直に聞き入れ後輩は奢ったらしい。

すべてノンフィクションです。

数々のドン引き話がありました。これらを見て学んで反面教師にして私を生きていきたいです。


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写真撮っているので見てください
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