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闇鍋ならぬ闇カレーライス

野菜嫌いの二人の男の子を育ててきたので、カレーライスはお助けメニューになっていました。
根菜は煮物などで食べてくれましたが、生野菜は「絶対ダメ!」レベル。
あとピーマンとかセロリとかほうれん草など、味の主張が強い野菜は煮ても焼いても、生野菜と同じく「絶対ダメ!」レベルです。

でも何とか食べさせたい。
好物になってくれなくても、せめて食べられるレベルまでは到達して欲しい。
そんな私の気持ち母心が、いつしかカレーライスに混ぜるという荒業を編み出しました。

嫌いな野菜ワースト5に入る、ブロッコリー、ピーマン、ほうれん草、セロリ、ネギをミキサーにかけ粉砕。
後はレギュラーメンバーの野菜(ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ)とお肉を一緒に入れて、カレールーで仕上げるだけ。
嫌いな野菜の形は粉砕しているので面影はなし。
味と匂いはカレーがはるかに勝るので、正体がバレる心配はありませんでした。
子どもたちの反応は、何かいつもと違うな~くらいで、思った通り普通に「美味しい」と言って完食。

この成功体験をして以来、嫌いな野菜だけではなく、冷蔵庫で余った食材もカレーライスに混ぜてしまえば良いのではないか?と、さらなる業の進化を思い描くようになりました。
さすれば食材を余らせて無駄にすることもないし、味の相乗効果?で更に美味しいカレーライスが出来上がるのでは?!

そんな試みをする日はすぐに来ました。
冷蔵庫の中には中途半端に余ったちくわとコンニャクにもやし。ついでにキャベツに蓮根、椎茸も。
それらを粗みじん切にしてカレーに投入。

闇鍋ならぬ闇カレーライスと化した一皿は、見た目は具沢山のカレーライス。
「なんか違うものが入ってる」と早くも気付いた長男。
「コンニャクだ」と、一口食べて答えを発表した次男。
「正解!」と私が声高らかに言うと、二人で食材探しが始まりました。
色んな食材を投入してもカレーライスはカレーライス。
ご飯と一緒に食べてしまえば、嫌いなものでもお腹の中に。

今では二人の息子たちも成人し、嫌いだったものが年齢と共に食べられるようになり、「絶対ダメ!」なものが少なくなりました。
余った食材をカレーに入れるのも、もはや日常となり、我が家では普通のカレーライスという地位を獲得済み。
数年前からはカレー鍋なるものが登場し、しめはうどんをいれてカレーうどんにするか、ラーメンにするかで迷うところ。
カレー風ちゃんこ鍋として我が家では確立しつつあります(笑)


        

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