『ファインディング ネバーランド』《演技》も《遊び》も同じ《PLAY》である
今回の大阪旅行はこのミュージカルの観劇がメインでした。
テレビで拝見する山崎育三郎さんの歌声にいつも感動していて、いつかライブで拝見したい!
育様をこの目に焼き付けたい!
その思いが通じたのか、チケットが手に入り狂喜乱舞いたしました(笑)
ジョニー・デップ主演で映画化された作品『ネバーランド』を元に作られたミュージカル。
劇作家のジェームス・バリが、代表作のピーターパンを生み出すまでの実話をもとにしています。
主演の山崎育三郎さんの演技と歌声が素晴らしいのはもとより、シルヴィアを濱田めぐみさん、バリの妻のメアリーが夢咲ねねさん、シルヴィアの母のデュ・モーリエ夫人が杜けあきさん、劇場主チャールズ・フローマンとフック船長の二役をこなした武田真治さんと、脇役もバッチリです。
主人公のバリと、公園で偶然出会った子どもたちは心に大きな傷を抱えていました。
バリは幼い頃、兄を事故で亡くしていて、その悲しみで心を病んでしまった母をも同時に失っていました。
公園で出会ったビーターも父親を亡くしていて、二人には共通の心の痛みを抱えていたのです。
バリはこの心の傷にずっと蓋をして向き合うことをせずに生きてきました。
同じようにピーターも、無理矢理大人になることで悲しみから逃れていました。
ストーリーは簡潔でわかりやすく、歌とダンスを駆使して、冷たく固まった二人の心の開放を描いていきます。
時々笑いを交えながら、ダイナミックなダンスとコーラスが心を打ちます。
中でも子役4人の演技と歌声が素晴らしいのです。
子どもだと思えないくらいの芸達者ぶり。子役たちが活躍する場面では、特に大きな拍手が鳴り響いてました。
特に長男ジョージ役の腰永健太郎くんは、「第23回大阪国際音楽コンクール声楽部門ミュージカルコースジュニア第1位」「第2回国際声楽コンクール東京ミュージカル中学生部門1位」と、パンフレットのプロフィール欄に記載されていました。
凄い人材が育っているのですね。将来はきっと素晴らしい役者さんになるでしょう。
「《演技》も《遊び》も同じ《PLAY》である」
この劇中で何度も出てくる言葉 PLAY
人生を楽しみ遊ぶこと
自分らしく、自由に、正直に、
そんなことを改めて気付かせてくれて、楽しいひと時を過ごせました。
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