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最後の晩餐は誰とする?

少し前、アマゾンプライムで観た映画があった。
「人生最後の食事は、誰と共にしたいですか?」


『最果てリストランテ』

2018年4月初演の写真と朗読を組み合わせた同名朗読劇を映画化。営業時間が決まっていない小さなレストラン。そこは三途の川を渡る前に最後の晩餐をとるための店で、人生で1度きりしか訪ねることができない。このレストランでは、既に亡くなっている1名のみという条件で最後の晩餐の相手を選ぶことができ、料理の注文をすることはできないが、相手が決まれば自然と料理も決まる。そして、全身黒ずくめのギャルソン・岬が客を迎え入れ、韓国人のハンが料理でもてなす。そんなレストランで振舞われた思い出の料理を口にした人たちは、誰もがみな笑顔で饒舌となり、新たな旅路へと向かっていく。一方、岬とハンは現世に記憶のすべてを置き忘れてきてしまっていた。岬役を舞台などで活躍する村井良大、ハン役をK-POPグルーブ「MYNAME」のジュンQがそれぞれ演じる。監督は朗読劇版の脚本も手がけた「戦国BASARA」シリーズ、「..and LOVE」の松田圭太。

映画.comより

今私が死ぬとして、最後の晩餐を誰とするか?
条件として既に死んでいる相手しか選べなということで、う~んと悩んでしまった。
既に私の両親は亡くなっているが、最後の晩餐で一緒にしたいかというとそうでもない💦
生きている相手だったら、夫や子どもたちといつもの食卓を囲んで、今までの感謝の気持ちを伝えたいという思いはある。
それだと別れが悲しくて、後ろ髪引かれて逝き難くなるかもしれないけど、言い残した言葉があったとしたら、それはやっぱり後悔となって昇華できないように思う。
伝えたいことがあるのなら、生きている間に伝えておくのがベスト。
わかってはいるけど、身内だと照れ臭さが先立って、なかなか言えないのがもどかしい。

身内には候補者がいないとしたら、既に亡くなっている有名人でもいいのではないか?
ここからは妄想の世界になってしまうが、かつてのハリウッドで活躍したマリリン・モンローやヴィヴィアン・リーに会ってみたい。
そしてマイケル・ジャクソンやジョン・レノンにも、天国でも歌ったり踊ったりしているのか、聞いてみたい。
言葉の壁はリストランテのスタッフが通訳してくれるとか、テレパシーでの会話が可能という設定にしてまうとか、解決策はいくらでもある(笑)
そうなると会ってみたい相手は無限に現れる。
フランス革命で処刑されたマリー・アントワネットに、浪費の原因や最後の瞬間何を思ったのかを本人から聞いてみたい。
「是非に及ばず」と本能寺で裏切りにあった織田信長に、予感はあったのかどうか聞いてみたい。

会いたい有名人の名前を挙げれば、きりがないほど歴史上の人物が登場するけど、考えてみれば縁も所縁もない人たちと、最後の晩餐で私の知りたい欲求が満たされたとしても、満足して三途の川を渡れるのか?
映画の中では最期の晩餐で共にする相手との、思い出の料理がだされるのだけど、私と有名人たちとの間には、共通する思い出は何ひとつない。

ここで思いついたのが、かつて私の癒しの泉になってくれていたペットたちの姿が思い浮かんだ。
我が家の最初のワンコであるララ。
次男が拾ってきた猫のアイル。
保護猫だったこはくとおたえちゃん。
今は虹の向こう側でどんな風に過ごしているのか。
生きている間は会話ができなかったけど、種の壁を越えて話ができるのなら、もう一度抱いて確かめてみたいことがたくさんある。
最後の晩餐なのだから、ペットたちの好物を沢山用意してもらって、生きている間には叶わなかったよもやま話を存分に楽しみたい。

皆さんは誰と最後の晩餐をしいたいですか?





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