【エッセイ】時間は平等ではない件に

病気、PTSDが、特に悪くなり、急性ストレス反応を所構わず、私の意志と無関係に発生させるようになってから、痛感したことがある。

時間は、平等ではない。

時間だけは平等というけれど、うさぎと亀の
レースの昔話もあるけれど、あれはもっと深い話なのではなかろうか。

うさぎは速く走れるからと昼寝をして、とろとろとことこ歩いていた亀に負ける、レース。

ここに時間の不平等をみる、昨日からなんとか生還した私です。

うさぎがいくら速くても、PTSDやら交通事故やら、なにかしらの強烈な障害をともなう事件に遭遇していたなら。

いくら努力しようが、もう、うさぎのなかの時間は、亀のなかの時間よりも、遅くなるのである。へたすると事件の瞬間から加齢することなく、世を歩かねば、走らねば、ならない。

時間は、平等なものではない。

大病を患い、コントロール不能になるまで悪化して(私はPTSDですが、事故、事件、さまざまなものがひとつずつ、ひとりずつ、あるはず)時間は周りから、

ガクッ

と、落ちる、の、であ、る。

時間は、平等ではないと、今の私は知るのです。
きっとそう思う人はたくさんいると思うのです。

『忘れろ』なんて、残酷すぎる言葉を、哀しい患者にかけないであげてくださいね。約束ですよっ。


END.

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