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子どもにnoteをすすめてみた

長女は比較的、僕に似た性質を持っている。

「非論理的だけど、マイ論理があり、文章にすることが好き」

という点なんかはそうだ。文章のクセもなかなかなものがある。
頑固で人の言うことはあまり聞かない点も、申し訳ないが似ている。

そんな彼女にnoteを勧めてみたら、なんだか楽しそうだと始めた。

僕自身あれをやれ、これをやれというのは好まないのだが、
なぜ我が子にnoteを勧めたのかという点について書いてみる。

デジタルネイティブ

個人的には、インターネットの価値の一つは
発信コストが劇的に下がったことがあると思っている。

その前の時代でいえば、印刷ができるようになったことで、情報が圧倒的に拡散しやすくなったり、保存しやすくことがある。本はその典型だ。

インターネットが当たり前に普及し、スマホも当然のように持っている。
こういう条件が整った今は、
いつでも、どこでも、誰とでも
自分発信でコミュニケーションができる
という時代であって、これはもうこの時代の常識だと思う。

なので、実は都会に住もうが、田舎に住もうが、受けることのできる教育や関係性の構築にかかるハードルは爆裂下がっていると言っていい。

ただ、これには条件があり、そのツールを意識的にというか、
自分の意図したように使えているか、によるんじゃないか。

デジタルネイティブ世代とはいえ、
垂れ流しの情報を見るだけであったり、
惰性で来るLINEに反応するだけであったり、
ゲームをするばかり、
では、使いこなせているとはいえず、乗っかっているだけになってしまう。

なので、能動的に、意識的に使ってほしいと思ったのが一つのきっかけである。

コミュニティの拡張

本人が使い方を覚え、自分の意図がはっきりしてくれば、
デジタルの世界でコミュニティを拡張させていくことができる。

年齢、性別、人種、思想、興味、いろんなものを越えて、
いろいろな人とつながっていくことができる。

僕たち以上に、子どもたちの世代は、
この相手を選ばずにコミュニケーションできるスキル
が重要になると思っている。

娘の部活は非常に伝統的なスタイルでもあり、同年代の繋がりも強くなっていくと思う。それはそれで素晴らしい。きっと将来の宝になる。

でも一方で拡張性を持っていてほしいと願っている。

自分の意見を持つ≒他人を知る、許す

教育も変革期に差し掛かり、成績表や〇〇卒ということだけの評価は
どうしようもないところまで来ていると思う。

いいか悪いか、優れているか劣っているかにとらわれず、
自分は何をどう考えているのか、という意見を表現することはより重要になる。

ただ、それは何でも我を通せという意味ではない。
それだと最近の正義中毒みたいな人となんにも変わらなくなってしまう。

自分なりの意見を持つ、ということは、
他人には他人なりの意見がある、
自分と他人は同じではない

ということを知ることでもある。

自分を深く知るほど、他人を許せる幅も拡がっていく。

あくまでもこれは、僕(父)個人の価値観でしかないが、
これがこれからのサバイバルスキルだと思っている。

好きなことで続けてほしい

もう既に自我を持っている彼女に対して、
僕が教えてあげられることなど、ほぼないに等しい。
ましてや、頭ごなしに叱りつけたり、首根っこをつかまえてやらせることなど不可能だ。

彼女が好きだと思うことで、こういうサバイバルスキルを見つけてほしいと思っている。

なぜnote

冒頭に書いたように、文章にすることが好きであるという彼女の特性があることと、noteは文章好きの人にとって続けやすい仕組みが備わっていると思うからだ。

レイアウト

この真っ白なキャンパスに書きなぐっている感がいい。
自由に内側の思考を出せている感じがする。単純に楽しい。
できるだけ大きなディスプレイで作ってみるとよく分かる。

文字コンテンツ

他のメディアと違って純粋な文字のコンテンツだと思う。
特別なスキルがいらないので、やることへのハードルが下がる。
自分の書きたい言葉、文章、価値観で人とつながることができる。

少しずつ出てくるバッチ

バッチがあることで、継続意欲が湧いていくのも良い。
教育的な意味で考えれば、ここにゲーミフィケーションのような要素があっても面白いと思う。

彼女のnoteが三日坊主で終わっても良い。
ただ、彼女なりの考えをもって、
これからのデジタルが共存している幸福な社会に生きていってほしいと思うし、
そういうコミュニティを自分で作っていってほしいと思っている。

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