おちまさゆき-正しい知識で正しい妊活を-

日本の性と生殖に関する理解は先進国で最低レベルです。 知識がないために、妊娠できない「知識性不妊症」の方を救いたいという思いから 男性の生殖医療相談士として、不妊治療、がん治療と妊娠のことを情報発信していきます。 治療中の皆さんの悩みや卒業した方々の声もたくさん聞かせてください。

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    生殖医療相談士の私がnoteを始める理由

    私は2016年から医療法人で働いています。 スペインにいる姉からの紹介で、ひょんなことから、今の勤務先のボスである京野と生殖補助医療というものに出会いました。 その時のことが衝撃的であり、今も毎日私がここで働くエンジンになっていますし、今回noteを始めようと思った理由の1つになっています。 「試験管ベビー」恥ずかしい話ですが、本当に試験管の中でこどもができるのか、とか思ってました。決して保健体育の成績が悪かったわけではなく、むしろ5以外取ったことがないはず。保健体育は

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      • 「患者さんは動かない」未来はくるのか

        先日、面白いニュースを見ました。 このニュースによる、ドローンを使って、牛の採卵した受精卵を凍結しないで、7.1キロの道のりを13分で運び、そのまま移送先で移植したとのことです。 この会社自体が、振動抑制の特殊な技術を持っているんだそうですね。 不妊治療では、医療の過疎化が今後深刻な問題になる可能性が指摘されています。 特に不妊治療の領域は、開業医の方々が多く、高齢化も進んできています。 産婦人科や産科の数さえ年々減少傾向が続いている中で、 産婦人科医の中で、不妊治療

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        • 精液所見と生まれてくるお子さんの性別について

          2007年から2012年の間に、新鮮胚による単一胚移植によって妊娠・出産された27,158の症例を後方視的に研究しました。 数の多さからも分かるように、このデータは日本産科婦人科学会に集まってくる登録データを用いて行われました。 ①体外受精:14,966名 ②顕微授精:12,164名 ③顕微授精(精巣内精子):646名 の赤ちゃんが得られており、その性別の比率を検証したものとなります。 この①から③は後半に向かうほど、重度の男性不妊症となっていきます。 精液所見に問題

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          • コロナワクチンとコロナ罹患の妊孕性への影響について

            コロナワクチンを打つと、不妊症になる。 コロナにかかると、不妊症になる。 コロナの流行当初はこうした情報があふれるように流れ、 多くの方に不安を与えてきたことと思います。 今でもフェイクニュース含めてたくさん出てきますが、 ようやくそうした情報の取捨選択ができるようになってきたり、 あるいは、情報量が多すぎて不感症のようになってきたかもしれませんね。 今回は、そうしたコロナワクチンやコロナ罹患の妊孕性への影響についての前向きコホート研究を紹介したいと思います。 この

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            • 頑張らなくて良い環境づくりを

              日経新聞の調査で、出産に意欲を持つ方は7割で。初産の理想は27.7歳という調査結果が報道されていました。 令和入社の女性社員1000人調査に調査したという内容です。 回答内容を見ると、少しずつリプロダクティブヘルスライツが浸透してきているような気もします。 ただ、システムと人の認識というのはズレが常にあるものです。 妊娠・出産・子育てを夫婦で! というのは理想的には素晴らしいことではあるけれど、 世代間の認識は違うもので、まだまだ実際の現場では女性の負担が大きいという

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              • 日々の運動が一番 歩くことに楽しみを「M2E」も面白い

                健康的な生活を送りましょうと言ってみても、 料理を作るのも自分たちであることが大半だし、 仕事も大変でよく眠れと言われても、そううまくはいかない。 なんてこともあるかなと思います。 僕自身も、全くもって同じ環境におり、やはり日々理想通りにはいかないものだと思います。 そんな私ですが、運動だけは根気よく続けられていると思っています。 コロナ以前はプライベートジムに通っていたりしましたが、 一度がっつり腰を痛めたことと、ストレスが重たい中で、これ以上ストイックになれずやめてし

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                • 〇〇したから妊娠したには気をつけよう

                  そもそも妊娠というのは、目に見えないところで起きています。 タイミングの時でさえ、直接的に今排卵しているか?さえわかりません。 受精したか、正常に発育しているか、染色体異常はないか、着床しているか。 ほとんどの場合、目視で確認することはできないわけです。 (体外受精の場合は別ですが) それがあるがゆえに、 体質改善で妊娠しやすい体作りを! とか 〇〇サプリで妊娠した! なんていう広告も多数あり、実際にそれを見たことのある人も多いのではないでしょうか。 僕自身の考え

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                  • 保険適用で使える主なオプション(不妊治療)

                    簡単ながら、保険診療で活用でき、有用と考えられるオプションをご紹介しておきます。 1.AHA(アシステッドハッチング)透明帯開口法とも言われます。 受精卵を凍結した際に、受精卵の透明帯という外側の膜のような部分が固くなってしまうことが確認されています。 ちょうど、親鳥が卵をつついて、ひな鳥が卵から出てくるのを助けるようなイメージで、レーザーを用いて、固くなった透明帯に穴をあけ、脱出を促進するというものです。 融解胚移植の成績を向上することが報告されていますので、現時点で

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                    • 祈る気持ちが妊娠につながるという考え

                      僕自身は、スピリチュアルな信仰があるわけではありませんが、 世の中にはおよそ説明がつかないということがたくさんあると思っています。 今回は不妊治療に関わる部分で、祈る気持ちが自分の妊娠に繋がるという考え方について紹介したいと思います。 この論文では、体外受精を行う患者を「祈る」「祈らない」の二郡に分けて、二重盲検にて最終的な臨床成績を比較検討したというものです。 論文にはなっているものの、この比較はとてもむずかしいと思います。 結果によれば、 【妊娠率】 祈る群:5

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                      • 習慣的な副作用について

                        筋トレやダイエットなどと異なり、妊活は得たい成果が妊娠という非常に大きなものであるので、日々細かな変化やフィードバックを得ることが難しいです。 それ故に、不安も大きくなりがちで、どうしても新しいこと、エビデンスなどのないことにどんどん取り組みたくなりますよね。 僕自身はいくつかのルールを推奨しているのですが、 健康な暮らしを心がける というものがあります。 それは、新しいものを取り入れることには習慣的な副作用があるという点から考えたことです。 習慣的な副作用様々な新し

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                        • 妊活を脇に置く

                          僕自身、妊娠を希望する方々に向けて大切にしている思考があって、 ・1人で悩まず、パートナーとはじめに病院にいく ・排卵日は男性がカレンダーに印をつける ・原因不明不妊症とわかったら、高度な専門施設に先にいく ・勤務変更などが気になるようになったら職場に早めに打ち明ける ・妊活を脇に置く ・健康な暮らしを心がける ・治療計画は夫婦の価値観で決めていく ・笑える時間をつくっておく ・趣味をもつ ・時短スキルを高める などなどがあります。 自分なりに考えがあってのことですが、今

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                          • 受精卵でなく、患者さんを見なさい。

                            先日、私の所属する医療機関でも取材いただいたジャーナリストの河合蘭さんの記事を紹介します。 この記事を見た時に、僕は驚きも、慄きもしたし、同時にどこかで、医療者側の気持ちがわかるようにも思いました。 不妊治療が保険適用になり、医療者側の対応は変更を余儀なくされました。 一般的に医療機関の報酬は下がり、患者さんの数は劇的に増え、守るべきルールが増えました。 それでも、医者の数、スタッフの数は変わっていないわけです。 どうしても、患者さんの意見を傾聴する時間がなく、決まって

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                            • 嘘も方便、です。

                              不妊治療をしていることを職場に伝えるかどうかで悩む方はとても多いです。 その際に忘れないでほしい価値観として、 「本当のことを言わなくても良い」 ということです。 「治療をしている」ことはとてもプライベートなことです。 男性だって、AGAの治療を受けている人が結構な人数います。 でも言わないです。プライベートなことなので。 治療していることを隠していることは何も悪いことではありませんし、 そこに「嘘をついている」という罪悪感は必要ありません。 自分を守るためにどう

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                              • 職場に開示するかで悩む方へ

                                不妊治療をしていることを職場で開示するかどうかで悩んでいる方は多いと思います。 データ的な観点では、職場に開示した方の6割以上の方が、開示してよかったというアンケート回答をしています。 職場の人に開示することによって、置かれた状況を正確に伝えることが可能になり、当然相手にも想像力が働くようになります。 その結果、自分が得たいと思っている配慮や気配りをしてもらいやすくなります。 裏を返せば、開示しないことを選び続ける以上、配慮を引き出すことは極めて困難であることを覚悟し

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                                • 帰省の際の注意点:浅い話題には浅く対応する

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                                  • 完全栄養食のBasefoodを食べてみた結果

                                    最近ブームの健康管理に関する個人的なことを一つだけ紹介したいと思います。 BASEFOODとは、(https://basefood.co.jp/) でも紹介されているように、一日に必要な成分が簡単に摂取できる完全栄養食と呼ばれるものです。 もともと太りやすいとは思っていなかったのですが、お恥ずかしいことに、年齢もありコロナ禍で5キロほど増えてしまいました、そしてなかなかこれが落ちないのです。 BMIも徐々に上昇し、セミナーなどでもBMIを強調しているのに、自分がこれで

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