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最近疲れが取れないと
感じることはありませんか?


一言に疲労といっても疲労にはいくつか種類があり、

①末梢性疲労
②中枢性疲労

に分類されます。

①末梢性疲労

いわゆる身体の疲労で、
休息や睡眠で回復する。


②中枢性疲労

脳や神経の疲労で、
基本的には睡眠で回復するが、
状態によっては回復しないこともある。


特に夜中に身が覚める、
倦怠感が続く、
イライラしやすい、
不安になりやすい、
といった症状が、
寝ても取れない場合には、
かなり中枢性の疲労が溜まっている
可能性があります。

中枢性疲労は交感神経が過剰に働きすぎて、
神経細胞内に活性酸素が大量に発生し、
ダメージを与えてしまう事が原因とする説や、

交感神経、副交感神経ともに機能が低下している時に疲労を感じるとする説があり、


どちらにしても副交感神経の機能を高めることが必要です。

疲労の疫学

1999年の厚生労働省の疫学調査では、

「疲れている」と答えた人が約6割もおり、

その期間に関しては、「半年以上慢性的な疲れを感じている」と

答えた人は約4割にも上ります。

「疲労」に関する調査は、70年代、80年代にも

総理府が実施した、健康調査の中で行われており、そこでも6割の人が

「疲れている」と答えています。

しかし、大きな違いとして、70年代、80年代には

「一晩寝たら治る」と大半の人が答えており、

1999年の調査では4割が「半年以上疲れが持続する」

と答えており、「疲労」の質が変わってきています。

慢性疲労による医療費を除いた、経済損失として、

病的な慢性疲労症候群の損失は年間4000億円

何とか働いている慢性的な疲労の人の損失は

約8000億円もあり、合計では1,2兆円もの

経済損失が生じており、「疲労」は不況を長引かせる

一因になっているかもしれません。

ちなみに現在では「疲労」の度合いを科学的に測定できるようになっており、

例えば、唾液による検査では、常在ウイルスである、ヒトヘルペス6型ウイルスを調べることで、「疲労」が生じている時は、その数値が約10倍程度となることが分かっています。

また、慢性的な疲労が生じている時は、その数値が

休んでも変わらない状態となります。

現在、唾液による疲労度診断は、

自費診療となりますが、病院でも実施しているところもありますので、

ご興味ある方は、お近くの病院を調べてみて下さい。

疲労回復には自律神経の乱れを整えることや。

自律神経が整うことによる、質の高い睡眠が有効です。

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