7.オーストラリアへ

フィリピンから帰国して。

さあこれからどうしようかと。

皆さんもうお忘れかもしれませんが、私の本来の目的はオーストラリアへ行くことでした。

そうそう、ワーキングホリデーしたかったんだよ。

当然帰国後すぐは何かする気力は全くなかったので(前の記事を読んでいただければ)、もう、行けないかもなーとか思ってました。
それでもいいかーとか思ってました。

しかし、ワーキングホリデーのVISAの期限が迫ってくるうちに、ふつふつと力が湧いてきます。

あーやっぱり私、行きたい。行かなきゃ!

そう思い始めたら、もう準備するしかありません。
行く地域は、イギリス風な雰囲気がなんかよさげ(適当)と思ってメルボルンに決めました。
その後は現地のエージェント(メルボルンの学校を紹介してくれる人)を探したり、メルボルンで住む家が決まるまで、仮住まい先のバッパーを予約したりして時間はあっという間でした。

そうして無事飛び立った私は、メルボルンで4か月ほど過ごしました。

ワーホリのVISA滞在期間は1年なのになんで?と思われた方のために説明しておくと、早い話お金がなくなりました。

メルボルンでやったことをここに列挙するほど、
私は大したことはやっていないですし、何か特別な事件もありませんし、
なんなら英語力は全くあがりませんでしたね。(え

海外ブログのトップブロガーさんたちを見ていると、

ひと言も英語が話せなかったけど海外の友人がたくさんできた!とか、

海外で死にかけたことがきっかけで人生の転機を迎えた!とか、

心ときめく話がたくさん転がっています。
だから、そんなことが自分にも起こるんだろうな、と私は大いに期待していました。
しかし期待は外れるわけです。
それでも、
私は、「行ってよかった」です。

理由はそうですね。
例えばこれはとても小さいことかもしれませんが・・・

お客さんが並んでいようがいまいが常に平常運転の店員さんとか、
公園=昼寝をする場所だとか(ほんとに所せましと寝っ転がってる)、
他人同士が、すぐ世間話をし始めたりだとか、

そんな日本ではあまり見かけないことが「普通」にありえている光景を見るたびに、あー自分は実は自由だったんだなと思いました。

お客様は神様だとか、
食べ歩きは行儀が悪いとか。

自分の中のいろんな「こうあるべき」像が壊れていきました。

ただの文化だったり、自分の思い込みでしかなんだと。
これは自分自身の価値観を大きく変えましたし、自分を許せるようになった、というのに近いでしょうか。例えば自分が周囲の人と同じような考えを持ったり、行動したりできない事があった時に、自分をひどく責め立てることがなくなりました。

でも一番大事なのは、
本当にこんな大金使って、行く意味なんてあるのか?と何度も自問自答しながらも、「海外へ行きたい。ワーキングホリデーしたい」をやったこと。その結果、以前より自分を好きになって、自分の行動や考えに自信を持てるようになったこと。

だから私は、誰から何を言われても迷いなく「行ってよかった」と言えるし、自分の中の「やりたい」を大切にするといいことがある、という経験は、大きな財産になってるんじゃないかなーと思います。



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