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だが、向上心はある

久しぶりの投稿になってしまった。投稿できなかった理由のようなものがあるにはあるが、それが理由とも言えない。ネタが枯渇した訳でもない。ただ「何となく」書かなかっただけ。

書かない間は note をほとんど開きもしなかった。こんなふうに明確な理由も無いまま、ぼんやり note を止めていくのだろうか。

いかん! note は私にとって数少ない社会との接点。
続けなきゃいけないのだ!

「お変わりありませんか?」とLINEをくれる後輩もいた。古い知り合いにとって note は私の安否確認ツールになっているようだ。

今後も note を続けるためにも「何故この2週投稿を怠ったのか」について、その経緯と私の心持ちを整理してみる。他人にとってはどうでもいいこととは承知している。お時間があればお読み下さい。

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先々週は急な弔事で県外に出掛け、記事を仕上げることができなかった。それはやむを得ない事情。しかし先週は「前の週飛ばしちゃったし、今週もまいっか‥」と机に向かいもしなかった。そして今週も書く気はなかったのだが、昨日のゴルフの同伴者に「ここ2週書いてませんね」と批難風味の指摘をされてやっと腰を上げたような次第。

元々私は誇らしい過去や、広めたい自説は持ち合わせていない。いきおい note のメインテーマは「新米老人の日常」と「老人かく生くべき」のようなものになる。だがこれら "老人テーマ" は、時に目を逸らしたかったり、突き詰めたくなかったりもする。
因みに、今キープしている note の下書きタイトル(仮題)を列挙してみると‥

・一番心配なことは物忘れ
・褒められたいが特技が無い
・不承知を承知する
・この頃のもっぱら
・物を知らないが道理は分かる
・人の本質は変わらない
・それいないとこで言ってよ

どれもこれも明るくない。楽しくない。心配だったり惨めだったり残念だったり切なかったりのタイトルばかりが並ぶ。

そんなところに今回はちょっとしたキッカケがあった為、" note Off " のスイッチが押されたようだ。

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日テレ系で放送されている「だが、情熱はある」というドラマがある。お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭と、「南海キャンディーズ」の山里亮太の若かりし頃を描く。それぞれを演じるのはキンプリの高橋海人くん(若林)とSixTONESの森本慎太郎くん(山里)。

どうも視聴率はイマイチのようだが、オリコンのドラマ満足度調査(何かは知らない)では「今クールのドラマで2位」と評価は高い(らしい)。

何気なく見始めたこのドラマに私はすっかりハマっている。目的地は遠く道筋は見えない。誰も自分を理解してくれない。ひとを恨み世を恨む。私は何だか懐かしくて切ない気持ちになり、毎回泣ける。

先週の第8話で印象に残るふたつのシーンがあった。

◇シーン1
相方のしずちゃんばかりが注目されて仕事も増えることに、嫉妬心を募らせる山里を、テレビ局ディレクターの島(薬師丸ひろ子)が諭す。

「ねえ、山里くん。いま思ってるそういうの、ずっと覚えておける? いま感じてる不平、不満、怒り、ねたみ ――そういうの、絶対 将来の糧になるから。そういう人が表に出せない みじめな感情が、きっと輝く時がくる。」


◇シーン2
ラジオのオーディション。構成作家の藤井青銅氏が若林にフリートークをさせる。はじめ相方のエピソードを語った若林だったが、藤井氏は「何でも言っていい」と自分自身の話を促す。話し終わった若林への言葉。

「人が本気で悔しがったり惨めだったりする話は面白いんだよ。」

@daga_jyounetsu

第8話ショート動画 「若林の惨めな話」 髙橋海人 森本慎太郎 山里亮太 若林正恭 だが情熱はある 第9話は6/4(日)夜10:30放送! 🎬TVerで1〜3話 & 最新話無料配信中

♬ オリジナル楽曲 - だが、情熱はある【公式】毎週日曜22:30放送! - だが、情熱はある【公式】毎週日曜22:30放送!

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シーン2に出てきた構成作家藤井青銅さんと若林さんの対談を YouTube で観た。そこで藤井さんが語っていた印象的な言葉。

「面白い人の話は 起承転結の "承" の部分が案外面白いんだよ。」

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なるほど~  私は「"承" の部分が面白い老人話を気負わずに書く」ことを目指してみよう。ちょっとサボってしまった私。だが、向上心はある。


< 了 >

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