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「ぼちぼち独学」のパートナーを得る

取材のしかたがよくわからない

※今回の記事は、お食事しながら読むのはお控えください。

同級生が聞けば「あなたが予習?嘘でしょ?」と言われそうですが、高校に合格したばかりで、教科書など必要なものを一式購入した日の夜のこと。苦手だった英語の授業で、恐ろしく後れをとるであろうことは目に見えていたので、春休みのうちに少しでもと、予習しようとしたことがあるんです。辞書を開いて、教科書とにらめっこしていたら…。

「姉が何か珍しいことをしてる。何だろう?」。違和感を察知した、当時2歳の弟が私のそばにこようとして、弾みで飲みかけの牛乳をおおいにぶっちゃけるっていう(!)。ただでさえどうしようもなく苦手なのに、入学直後から牛乳臭くてゴワゴワになった辞書と教科書を使う羽目になった、という苦い記憶があります。

ところで、「誰かの話を聞くのが好きなんです」というのを、ここでは度々お伝えしてきて、連載のテーマともしているつもりなのですが、実はかねてより、私自身のライフワークとして「やってみたいなあ!」と思ってることがあるんです。

ずばり「インタビュー(ごっこ?)」です。誰かにインタビューして、記事にまとめて、自分で発信してみたい。
けれど、素人なりに(もちろん我流で)文章を書く機会はあったとしても、「取材のしかた」がよくわからない。プロの人なら、基礎となる専門スキルを習得してから活動しておられるのではないか?

そこで、映画雑誌などでライターをしている友人や、元記者でライティング指南をしている方がおられたりしたので、「取材のしかた」についてレクチャーしてもらえないか?聞いてみようと考えたんです。
が、その矢先のコロナ禍襲来(トホホ)。残念ながら、それどころでなくなってしまいました。

1年あまり何もできず現在に至っているのですが、最近になって、この本の存在を知りました。

もしかして、知りたかったことが載ってるんじゃないの??すぐ注文しました。届いてみたら、教科書っていうか…ちょっとした辞書並みの厚さ!

にもかかわらず、さすが「書く人の教科書」というだけあって。読みやすくて、どんどん読みたくなるんです。「あのやり方であってたんだ、よかった!」と思うことと、「なるほど、そうすればよかったのかー!」ということの連続で、楽しい。現在3分の2ほど、読み終わったところです。

で、件の「取材のしかた」に関してです。これについては、のっけから衝撃の事実が判明。それは「どのライターもおそらく、一から自己流でやっている」的なエピソードが説明されていたこと。えっ!!そうなの!?
その前提で、ご自身の考え方や経験によるノウハウが記されていました。

だったら素人だと気後れせず、いつもみたいに自分が「これ!」と思う教科書を片手に、今度も我流でやってみればいいのか!なんて、都合のいい開き直った解釈をする私(笑)。すっかり勝手に励まされちゃって。
ともあれ、一旦読み終えたら、ちょっと誰かにインタビューをしてみよう!この場で書いてみよう!書けるかな?

などと思い始めた、翌日のこと。冒頭の古い記憶を思い出す出来事が…!
今度は、飼っているネコでした。ネコちゃんを飼っている人なら、似た経験をお持ちの方も、おられるかもわかりませんが。
機嫌よく私のそばにやってきたと思ったら、唐突に「ゲ○爆弾」をお見舞いしてきたんですよー!!あまりのことに、呆然とするばかり。本の端、少しの汚損だけで済んだものの、牛乳の比ではない悪臭…。わざわざそばまでやってきて、そんなことせんでもええやんか~!!(涙)
いえ、急にもよおしたなら、しかたない。夏毛に生え変わる時期だしね…。

25年ほど前、牛乳にまみれたあの辞書は、自主的にはほとんど開くことなく卒業とともに処分したけれど。今回は違います。
ゴワゴワになるのを覚悟の上で(けど案外大丈夫だった)、悪臭漂うシミにファブリーズをふりかけてでも読み続けているし、読み終わった後も手元に置いて「ぼちぼち独学」のパートナーにしたいと思ってるんだもの。

好きな気持ち、やってみたい気持ち、できるようになりたい気持ち。本当に大事だなって思います。
私なりの新しいチャレンジ、ぼちぼち始めていこうかな。

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開口神社

【つねまつあけみ・プロフィール】
大阪府堺市出身、在住。
2005年、絵本専門のギャラリー「ピクチャーブックギャラリーリール」を開店。2008年、文具だけを使って製本・豆本作りに親しむ紙工作キット「自分でくみたてる本seedbooks」企画、販売開始。2015年からは、情報サイト「関西ウーマン」で「女性におすすめの絵本」というテーマで毎月コラム記事を担当中。お店を始める前は、印刷物を作る仕事をしていました。
https://galleryrire.tumblr.com/


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